第7話

特別な力
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2019/05/06 05:30
意外と強い。













私の攻撃を今のところ全て避けている。











そろそろ本気を出すか。












と思い本気を出そうとした時だ。










『待て!こいつ見たことある。』










アオが言った。









『あの行方不明だった藍ちゃんって子じゃない!?』









ミドリが大きな声で言った。












結構有名なのか?

















まぁ、隠す訳じゃないが、記憶が無くなったってことになってるし。














『誰それ?よそ見してんなよ!その間に殺してやろうか?』












私はムカつきながら言った。











何で、余裕ぶっこいているんだよ。











こっちは戦力に余裕なんてあっても、心に余裕ないんだよ。












なのに両方余裕ぶっこいてムカつく。









『合ってるよミドリ!』













何かの紙を見てアオが言った。











『じゃあ本人ってことじゃん。』












ミドリが続けて言った。













『うるせー!余裕ぶっこいてんじゃねーよ!うぜー!』








つい、私は大きな声で言ってしまった。
























やばい。








これをピエロに聞かれてたら。











でも、ピエロは来てない。













聞こえてなかったのか。















このままじゃ感情に任せてまた何か言ってしまう。











『ピエロ、戻ってこい。こいつらを殺せ!』














私はピエロ命令した。













『了解です。あの二人ですね?』










私の横にピエロはすぐ来た。












速すぎだ。









まぁ、今はその速さが役に立った。





『そうだ。早く殺せ!』











そう言うと、私はその戦いを見ていた。













『ミドリ、命令がきた。藍ちゃんを連れてこいと。あの力も使っていいと許可が出た。』












アオが言った。












『OK!じゃあ、暴れるとしますか。』















ミドリがそう言った。









『早く殺せ!』










私は嫌な予感がした。













消えた……!??











ミドリが居なくなった。












何処に行った?










『ごめんね。ちょっと眠ってくれる?』













ミドリが私の背後に居た。












嘘だ。











ここは上空だぞ。









いくら運動神経が爆発的に良くても有り得ないだろ。







『何だ?その力は。』











私はすぐにミドリから離れた。











『透明人間になれるんだ。凄いっしょ!』















ミドリは自慢げに言ってきた。








才能とはこれのことか。







『おい!ピエロ、何をしてる!』











そう言って振り向くとピエロが私に向かって刃物を向けていた。














『おい!命令に逆らったらどうなるか分かってるのか?もういい!ゾンビ達、こいつらを殺せ!』












私がそう言うと、『ゾンビならもうこのエリアには居ないよ。』とミドリが言った。














ピエロはどうしてこんなことになってるんだ!













おかしい。













こいつらはおかしい!












『驚いた?僕はね、人を操ることが出来るんだ!』










アオが私の方を見て言ってきた。











『もうこうなったらピエロはいらない。』












そう言って刃物をピエロのお腹へぶっ刺した。













こうすればもう演技をしなくて済む。












『ごめんなさい。私、こんなことしたくなかった。記憶を消されたの。誰かに。それで自分が分からなくなってしまったの。』












私はそう言いながら涙を流した。













『そうだったんだ。ごめんね。無理矢理連れていこうとして。一緒に来てくれる?藍ちゃん』














ミドリが言った。













騙された。












これも演技。

























ピエロがこんなことで死ぬわけないじゃん。












『はい。……って言うとでも思った?』












お前らにについて行くわけないじゃん。













『その力面白い。私も使おう。』













そう言って私は透明人間になった。














そして、ミドリの背後に来た。













『死ねよ。』













そう言って自分の手をミドリのお腹に刺した。















手が血塗れになってしまった。












汚い血だ。











ミドリは地上へ落ちていった。












『ミドリ!』











アオはそう言って地上へ行った。














これ以上はもういいか。










『ピエロ、行くよ。』











私はそう言って次のエリアへと消えた。













『分かりました。』










ピエロも続けて消えていった。


















こんなことで捕まらない。












私はこの世界で最強だ。




































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