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第28話

謎の集団
血溜まりがあちらこちらにある中、ユウトは一人、倒れていた。






五百メートル先では、殺人ピエロが冷めた目で一点を見つめていた。





隣には、血塗れの元親友が大人しく立っていた。





殺人ピエロは一度周りを確認し、重い声で命令した。





“殺せ”






その後、殺人ピエロは空へと消えた。








元親友は、周りの建物を破壊する勢いで親友のもとへと向かった。






一秒すら経ってない。





瞬間移動のようだ。





意識のないユウトの真上に乗り、当たり前のように銃を心臓、頭へと当てていった。





ガチャ




その音と共に動きが止まった。





元親友の頬を透明なものが一つ流れたのだ。







だが、そのことを感じ取るように殺人ピエロは強く命令する。





“殺れ”







その数秒後、重い銃弾が闇に包まれた空に響いた。















ユウトの周りは、一瞬にして赤く染まった。





けれど、ユウトには微かに呼吸音がまだ残っていた。







数秒後、また、重い銃弾が鳴った。








それと重なるように、“キーン”と長い音が響いた。









次の瞬間、空から砕けた銃弾が降ってきた。









「ふぅ…間に合いました、ね?」






そう呟き、ユウトの方へ振り向いたのは一人の少女だった。






「あれれ、少しやり過ぎたかな?…まぁいっか、主は何処なんでしょうか、ねぇ?」





少女の視線の先には殺人ピエロが微笑みながら宙へ浮いていた。







「お行儀が悪いですね、早く消滅してあげないと国民の迷惑になりますよね?皆もそう思うでしょ?」





少女が淡々と言うと、少女の周りに怪しいげな集団が現れた。







「名はなんだ?」




殺人ピエロは見下ろしながら尋ねていた。





「刀星宙 彩奏咲(とうぞら あずさ)です。知ってます?“二刀流”って私だけなんですよ。貴方は手ぶらなんですね。剣が持てないとか、ですかね?貴方の顔、よく見ると気色が悪いですね!貴方の名前は?」





彩奏咲は挑発気味に語ると、尋ね返した。






「殺人ピエロだ。地獄へようこそ!死にたくないなら必死に逃げろ!泣いて、もがいて、絶望して死ぬのだ!!!だが……お前は最後に殺してやろう。お前の仲間からだ!」






殺人ピエロはニヤリと微笑み、一度消えた。










「何故、私達が死ぬ前提なんでしょうか。貴方のお言葉そのままお返しします。美しい地獄へようこそ!美しく散って下さい、ね?」







彩奏咲は優しく微笑み、目を閉じた。







「星よ、集まれ」







静かに呟くと、彩奏咲の周りが星空で染まった。






「赤炎で彩り、青炎で咲き散る力、この剣に宿れ」



そう呟くと、彩奏咲の持つ二刀が青炎と赤炎にそれぞれ包まれた。










「最後ぐらい美しく踊り狂って下さい。命令ですよ?」








微笑みながら呟くと、彩奏咲は鋭い目付きへと切り替わった。