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第17話

裏切り
シェラはまた消えた。











私は周りを警戒した。












しばらく経っても現れないが、油断は出来ない。














その時だ!














『ねぇ何で?君は逃げるか戦うか選択をさせるの?殺人ピエロはそんな選択させて無かったよ。瞬殺だったよ…。』
















シェラは私よりもさらに高い場所から言ってきた。














『我は優しいからな!選択させてやったんだ!』
















どう答えていいか分からなかった。









だから、適当に答えた。

















殺したくなかったから、何て言えない。













『へぇー、じゃあ何で僕には選択させてくれないの?何で僕の家族は皆殺されたの?逃げる選択を何でくれなかったの?もしかして人を選んでいるの?力の無い奴らは、この世界に必要のない奴らはどうなってもいいの?僕はそうなの嫌だ!そんな世界は最悪だ!僕はこの世界を守る義務があるよ。けど、無理だったよ…僕には無理だよ…もうゾンビを殺すのは嫌だよ!だって元はただの人間じゃん!何で殺さなきゃいけないの?僕はお母さん達の方へ行きたい…僕は行く!でも、その前に一つだけ言っておきたい。お前は最低だ!』


















何をするつもりなのか予想ついた。
















だから、私は止めに行こうとした。










間に合わないかもしれない。










けど、私は諦めなかった。









シェラは銃口を自分の頭に当てた。













その瞬間、銃弾がシェラの頭を貫いた。









……間に合わなかったのか?









私はシェラが落ちてくるのを見て、無意識にシェラを助けに行った。



















死への怖さは知らない。













でも、失う怖さは充分な程に知っている。















私はシェラをキャッチした後、地上へ下ろした。














シェラはだんだん冷たくなっていった。

















シェラをゾンビにしたくない。














そう思い私は、シェラを目立たない所に静かに置いた。













その時だった!














『た、すけて…』












いぶきの声がした。







声の聞こえる方へ振り向くと、いぶきがピエロに殺されかけていた。















『ピエロ!そいつは我がやると言ったはずだ!』
















私はとっさにそう言ってしまった。












『これは××の命令です。藍様の命令よりも××の命令を優先しますよ。××の命令には藍様を連れこいという命令も含まれています。大人しくついてきますか?』















私は大人しくついて行かないと駄目だと分かっていた。











けど…もう嫌だ。














もういいや。












どうなってもいいよ。












私はピエロ達を裏切る…!













もう耐えきれない。










人が目の前で死んでいくのを見るのは…。











見てるだけっていうのは…。













もう嫌だ!












私はいぶきをピエロから守った。













『ついて行かない!我はこんな事はもうやめる!我はこの世界を守る!』









その瞬間だ…!











『どういう事だ!』と言いながらユウトは現れた。

















私はピエロとユウトに挟まれてしまった。












右を見ればピエロが居て、左を見ればユウトが居る。














だが、私は動揺を見せないようした。












『ユウト、何故ここにいる?』













『泣き声を辿ってきたんだ!』









やっぱり辿ってきてしまったか。














予想はしてたけど、タイミングが悪い。
















『この世界を守るってどういうことだ!人を殺しまくったくせによ!お前達のせいで何人死んだか分かるのか?』














ユウトも許してくれないよな…。













まぁ当たり前のことか。












人を殺しまくったくせに、今さら世界を守るなんて言われたって意味わかんないよな。











でも、戻らせて欲しいんだ。









正義のヒーローに。















『分からない…。でも!我はこの世界を人間を守りたい!今さらだけど、守りたいんだ!信じてもらえないよな?なら、信じてもらう為に我は全て話す。我らの目的も何もかも全部!』














私がそう決意のした時だ!













『××には逆らえない。』














ピエロが急に呟いた。











次の瞬間…






「いぶきを殺せ!そして、大人しくピエロに従え!」








私の頭の中で謎の声が響いた。
















その直後のことだ。








私の身体が勝手に動きだしたのは。
















私が何をしようと身体は言うことをきかなかった。





















私はいつの間にかいぶきの前に立っていた。














そして、私はいぶきに銃口を向けた。












私は身体を自由にする方法が無いか考えた。















けど、焦ってしまって思いつかない。













いぶきを殺したくない…!














もう誰も殺したくない…!!


















『何してんだ!やめろー!今の言葉は嘘だったのかよ!』












ユウトの声が聞こえた。













その時、身体が自由に動くようになった。








『嘘じゃない!』











私がそう叫んだ瞬間…!








「殺れ!」













また、頭の中に謎の声が響いた。












すると、また身体は自由を失った。










その後すぐに私は…いぶきを殺ってしまった…。

















殺したくなかった。










言い訳になるかもしれないけど、これは私の意思じゃない。











その時だ…!










ピエロが私に注射を打ってきた。














私は対抗が出来なかった。













注射を打たれた後、すぐに私は倒れた。











毒かな…?












私はだんだんと意識が遠くなっていくのが分かった。

















私は死んでしまうのかな…。












でも、まぁいいや。









もう苦しみたくないし…。












死んだ方がマシだ。












きっと、ユウトがこの世界を変えてくれるだろう。
















そう信じよう。










藍の閉じた瞼からは、一粒透明なものが流れ落ちた。
















そして、ピエロは藍を抱えて藍と共に消え去った。