第6話

魔王and殺人ピエロ討伐隊
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2018/08/02 10:38
私はしばらく上空で様子を見ていることにした。




















だんだんと減っていく人、だんだんと増えていくゾンビ。
















血が飛び散って真っ赤に染まっていく建物。

















『もう戻ることは出来ないんだ。』














私はそう呟いた。














『このエリアはゾンビだけになりました。次のエリアへ移動しましょう。』












いつの間にか殺人ピエロが横に居た。













また、気配を感じ取れないかった。







でも、聞かれてないようで安心をした。






『そうか、点検とお知らせをしてくから先に行ってろ。』












私はそう言って地上へ行った。













地上へ着くと、点検を始めた。













そして、誰も居ないことを確認すると上空でへ行き、日本全体に聞こえるように言った。














『あるエリアは全滅した。場所は教えない。教えるわけないだろう?次はどこだろうなぁ?楽しみにしてろ!』











言い終わって次の所へ行こうとした時、泣き声がした。














さっき点検したはずだ。













隠れていたのか?












隅々まで点検したのに。
















私は泣き声のする方へ行ってみた。














隙間から小さい足が見える。













私はそこに近づいた。













覗くと、そこには小さい男の子が居た。













五才ぐらいだろうか。











こんな小さい子も殺さなければならないのか。














私は一度深呼吸をし『うるさいなぁ!少し黙れよ。』と言い、刃物を近づけた。












『お姉ちゃん怖いよ?』











一瞬で私の背中に移動した。












驚きで一瞬固まった。









だが、一瞬の間だけですぐにその男の子と正面を向き合った。











『お前何者だ!』











私は聞いた。













油断出来なそうだ。












『僕は榊 アオ。五年前の事件後に結成された魔王and殺人ピエロ討伐隊の一員だ。』













そういう事か。










あれは演技だ。










魔王とは私の事か?










よく分からない。










『我は藍。正体は秘密だ。その魔王and殺人ピエロ討伐隊ってお前以外にもいるんだな?』












私は聞いた。











気になるし、殺す前に利用してろう。













『それぞれの県に三人はいる。一員の人達はそれぞれ違う才能を持っている。普通の人よりも爆発的に運動神経もいい。特に僕はこの東京のリーダーだから東京では一番強いぞ!これ以上東京を荒らせない!お前は敵だな?それなら倒す!』














意外と簡単に教えてくれたな。













『へぇー、そうなんだ。で、魔王って強いのか?』














『あー、強いそうだ!』











『ゾンビも殺すのか?元は人だけど?』














『殺すさ。ゾンビになれば、もう敵だ。』







決まった。









こいつは、ヒーローとは言えない。
















私が求めてるヒーローじゃない。

















その時だ!













『あーれー?何してるの?アオくん。』













背の高い金髪の男性がゾンビを担いで私の後ろに居た。












『自己紹介をしろ!』














私は強めに言った。











『何こいつ。敵?まぁいいや。俺は田原ミドリだ。で、こいつ殺していいの?リーダー』









『あー、そいつは敵。殺せ!』













才能ってどんな才能なんだ?













『あいつを殺せ!ドラゴン!』






ミドリが急に言った。









ドラゴン?











私は驚いたが、次の瞬間あきれた。












トラが出てきた。

















『お前らって本当にあきれるな!うざい!何で私がこんなことをしているか分からないくせに。』











最後の方は小さく呟いた。











私はトラを睨みつけた。












しばらくして、トラは血を吐き死んだ。















私は睨むことでその部分の臓器を潰す事が出来る。











『相手をしてられないな。』












そう言って私は上空へ向かった。











そして、言った。














『我は魔王。この世界を破壊しに来た!我はお前らみたいな奴が大嫌いだ!』













魔王と使ってみた。













面白そうだったから。






































こいつらには殺されたくない!






絶対に。










『我を倒すことはお前らには出来ない!逃げてもいいぞ?三秒だけな!』











そう言ったが、逃げなかった。













『逃げなくていいのか?』










私は最後に聞いた。













『逃げない!絶対にだ!決闘だ!』











アオが言った。











迷いは無さそうだ。








『いいだろう!後で後悔しても知らないぞ!』














私はそう言った。











そして、戦いが始まった。


















本当のヒーローにはいつ会えるのだろうか。













早く会いたいな。















そう思いながら戦った。

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