第8話
邪魔者には死を
『何だよ!どうなってんだ!』
私はエリア着くと、上空から様子を見た。
ゾンビが消えていく。
人間がまだ多い。
『ピエロ、ここにもまだあいつらのようなやつがいるかもしれない。いや、絶対居るな。見つけたらすぐに殺せ!必ずだ!』
私は怒っている。
ゾンビを殺すなんて行為を早く止めないと!
私の計画が狂ってしまう。
『分かりました。お任せ下さい。見つけてからでいいんですか?見つけ出すの方がよろしいと思います。』
ピエロが言ってきた。
確かに見つけ出すのが簡単だったらその方がいいかもしれない。
けど、簡単じゃないから。
見た目は同じ。
普通の人と見分けがつかない。
私でも分からなかった……。
悔しい、憎い、殺意しか沸かない。
『見つけ出せない。見分けつかない。だから、無理だ。』
私がそう言ったが、ピエロは自信満々に言った。
『分かりますよ。骨の構造、筋肉の構造を見れば。』
ピエロはニヤリと笑っている。
『出来るならやってみろ!早く行け!』
私はピエロの言動にすごくムカついた。
私よりも凄いって強いって言いたいのか?
そんなこと思ってないと本当は分かっている。
けど、何かムカついてしまう。
『早く殺してこい!見つけ出せ!』
ピエロが中々行かなかった為、もう一度命令をした。
『その言葉待っていました。』
そう言って、ピエロは地上へと向かって行った。
早く殺せ!
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺すんだ!
ゾンビも頑丈なのに、殺せるなんて異常な奴らだ。
早く殺さないと、邪魔になる。
ゾンビでも正気を取り戻せば大丈夫だ。
なのに、何でその選択があると気づかない?
それとも、気づいているのか?
それなら、最低だな。
私も最低、お前らも最低だ!
私のことを言えないだろ!
お前らだってそうじゃん!
私は、全てが終われば、全てのゾンビの正気を返しすつもりなのに……!
なのに、ゾンビになった人を一度殺してしまったら、もうゾンビに出来ない……!
死ぬんだよ。
本当の死だ。
ゾンビになる薬品は二度は効かない。
魔王and殺人ピエロ討伐隊のやっている事は間違っている!
断言出来るさ!
しかも、逆効果だよ!
私を怒らせて、世界は余計に荒れるだけだ!
そのことに気づく奴は居ないんだな。
気づいても、もう取り戻しつかないがな。
私もそろそろ戦いに行こう。
私は地上へと向かって行った。
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