第2話

振り向いた先には・・・
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2021/06/18 08:41
華菜side


後ろを振り向くと・・・


・・・!!
篠原悠太
篠原悠太
どうしたの?
篠原君の姿が。


篠原君は、イケメンで、運動も勉強もできるというまさに王子様的な存在なのである。



驚くと同時に、私の頭の中には疑問符が浮かぶ。

なんでそんな人が私の近くに?


私は目立ちたくないから、極力篠原君には関わらないようにしてたのに。

私が篠原君と話すのは、挨拶の時ぐらいだよ。




私が棒立ちしていると、篠原君は続けて言った。
3人の不良達に向けて。
篠原悠太
篠原悠太
プリントをやってないのは、君たちの責任でしょ。
そんなことで沢田さんを困らせるのは良くないと思うよ。
こんなにハッキリ・・・

でもどこか、スッキリする。
篠原悠太
篠原悠太
あ、、、!
沢田さん、これ!
篠原悠太
篠原悠太
俺のプリント。
集め忘れてたよ。
篠原君はそう言って、完璧な笑顔でプリントを手渡す。


が、顔面偏差値が高い・・・!

私は、思わず赤面してしまう。


こ、これは、、、不可抗力です!!



心臓がトクンと脈打って、少し胸が締め付けられる。
それは、苦しいけれど、どこかワクワクとするような、胸の高鳴りだった。







如月咲
如月咲
へ~、、、
今回は篠原クンに一本取られちゃったね。
如月咲
如月咲
まさに正論ってカンジ♪
鳥井俊介
鳥井俊介
ったく、、、
どいつもこいつも、面倒くせぇなぁ
萩村大樹
萩村大樹
・・・
如月咲
如月咲
いいよ、沢田サン。
僕から先生に伝言しておいてあげる~♡
沢田華菜
沢田華菜
あ、ありがとうございます!





後で、篠原君が私の耳元でこう呟いた。
篠原悠太
篠原悠太
あいつらには、気を付けてね。
それは、篠原君にしては珍しく怒ったような声で、、、

低い、篠原君の声が私の耳にこだました。

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