第6話

6時間目
401
2020/12/14 01:33
隠したいことがあるわけでも、距離を取りたい訳でもない。仲良くなれるならそれに越したことはないので、質問に答える。
あなた

初めまして。今年からE組に所属になりました、あなたです。
家、こちらの方向なんですか?

そう言いながら電車の行先を指す。
潮田渚
潮田渚
あ、うん。茅野…緑の髪の女の子もこっちの方なんだけど、駅は使わないから途中で別れたんだ。君もこっちなの?
あなた

そうです。
あ、そう言えばE組に赤髪の少年いませんか?名前は…えっと…あか…

潮田渚
潮田渚
赤羽カルマくんかな?今は停学中だよ。どうしたの?
はっ、もしかして虐められたとか!?謝るよ!
水色の髪の子は酷く焦った顔をする。
あなた

あ、いや…虐められてない…虐められてても謝る必要ないよ?あっ、えっと…名前…

潮田渚
潮田渚
あぁ、ごめんね!潮田渚だよ。出来れば下の名前で呼んでくれると嬉しいな。
そう言って笑顔になる渚ちゃん。
あなた

そっか、わかった。渚ちゃん、宜しくね。あ、電車来た。

何か驚いたような慌てた様な表情をする渚ちゃん。表情が忙しいなぁ…可愛いけど。「急がないと乗り遅れるよ?」と声をかけると慌てて乗り込む。
そこからはE組のことを教えてもらった。面白い人が沢山いること。
それから話し合った。あの黄色い生き物を殺すということの意味。
色々話して、渚ちゃんは私の2駅前で降りていった。家まであと少し。
扉が閉まったあと、渚ちゃんが何かを呟いた…ように見えた?しかし、扉越しには何も聞こえなかった。
潮田渚
潮田渚
あっ、訂正し忘れた。まぁ、明日でいいか…はぁ…

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