第15話

15時間目
306
2020/12/19 22:47
カルマくんの飛び降り騒動が終わり、渚くんと帰ろうとすると何故かカルマくんが付いてきた。
あなた

あの?なんでカルマくんがご一緒なんですか?

赤羽 カルマ
赤羽 カルマ
悪い?渚くんと同じで電車通学だから。そっちこそなんで付いてきてるの?
ちょっとだけ訝しげなカルマくん。
潮田渚
潮田渚
あぁ、僕らカルマ君が停学になるまで一緒に帰ってたことがあるから。逆に学年が変わってからはあなたさんと一緒に帰ることが多かったよ。
渚くんには私たちが一触即発に見えていたのかもしれない。慌てて解説してくれる。
赤羽 カルマ
赤羽 カルマ
ふーん。
あなた

そうだったんだ。あ、あなたです。1年間よろしくお願いします。

赤羽 カルマ
赤羽 カルマ
よろしく。
そう言ってちらっとだけこちらを見た。そこまで宜しくする気ないな、このヒト。
あなた

あ、そういえば前回本校舎でお会いした時、なんで私の名前知ってたんですか?誰って聞かれて名乗らなかったんですけど…

赤羽 カルマ
赤羽 カルマ
んー?いや、最初は気が付かなかったけど元A組の人でしょ。よくサボってるって言うんで俺と並んで名前が上がってたんだよ。それで。
と答えてから少し置いて、カルマくんは言葉を続ける。
赤羽 カルマ
赤羽 カルマ
っていうか同級生なんだし、敬語やめてくれない?なんか、気持ち悪いんだけど。
潮田渚
潮田渚
気持ち悪いは言い過ぎだよ、カルマ君…
あなた

いや、渚くん、大丈夫。まぁ先輩にも敬語なんて使ってなかったくらいだし、そんな人に対して同級生なのに敬語使ってた私がおかしいのはわかってるから。
改めてよろしく、カルマくん。

赤羽 カルマ
赤羽 カルマ
ん。まー、席隣だしよろしくするしか無いんじゃない?あなたサン。
こうして3人で電車に乗り込んだ。

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