やまとが出ていった後、玄関の方で話し声が聞こえて
俺は何故か、息を潜めてしまった。
なにかした訳でもないのに、
俺がここにいてはいけない気がして、、。
しばらくすると、誰かが家に入ってきた。
俺はのそのそと部屋を出て、
ゆうまと対面した。
ガラッ
いつもだったら「やめろ」なんて言う俺が
素直に返事をするもんだから
ゆうまは、明らかにおかしいと思ったんだろうけど
結局俺を思ってか、何も探ってこなかった。
ピンポーン
やまとだと思って、つい怯えてしまった。
本当に情けない...
チャイムの主は、あむぎりだった。
ガチャ
あむぎりは1番周りを見てるから
俺の異変なんてすぐにバレる
ドサッ
あむぎりはコンビニ弁当を袋から出して
食べようとしているけど、
俺の事が気になってしょうがないらしい
俺に聞こえないように喋ってるみたいだけど
丸聞こえだよ、笑
いや、部分的にはあってるけど。
......これは、、言うしかないっぽいな
隠し通せる気がしない
というより、俺が誰かに言いたすぎて
こんなにおかしくなってるんだろうから
隠す意味もないなら、、
俺は、さっきあったことを2人に話した
玄関に向かう足を止めて、俺は振り返った
頼りになる2人を背に、
俺はやまとの元へと向かった
ひゅうがからのLINEに気づいたのは
その少しあとの事だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。