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第3話

🐰#1
126
2018/12/18 07:07
俺は宇佐川馨(うさがわかおる)。兎の獣人で伝えておく事が一つ、俺はゲイだ。

両親もその事を知っている。両親に伝えたとき間違えだ、とか言われると思っていた。でも、両親は「気にしなくていい」「お前の好きなように生きなさい」と言ってくれた。

こんないい親なんてそうそう居ないだろう。凄く嬉しかったのを覚えている。


こんなことを考えているけど、今の状況には合わない気がする。

状況が何かって?俺は今女の子に呼び出されている。多分告白だろう。
別にナルシストとか自慢ではない。
女子
宇佐川君
馨
はい。
女子
あ、の…す、好きです!
やっぱり、告白でしたか…。
馨
ごめんね。
女子
す、好きな人とかいるんですか?
凄く泣きそうな声。
耳も尻尾も垂れている。
本当に俺の事を好きだったのだろう。
馨
今はいないよ。
なるべく優しく言った。
逆に辛くなったかも知れないけど、それが俺の精一杯の断り方。
女子
…そっか。
それじゃあね!また明日!
彼女はひらひらと手を振りながら帰っていった。
馨
…俺も帰るか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
楓
いらっしゃ…おかえり!
この元気な人は俺の母だ。
ここは俺の家であり、香水ショップでもある。
所謂、自営業だ。
馨
ただいま、手伝うよ。
隆晴
いつもすまんな。
馨
気にしないで。
この母とは違って落ち着いた感じの人が俺の父だ。
裏に行き、バッグとブレザーを置いてエプロンを付けて店に戻った。

これが俺の日課。
楓
ねぇ!かお君好きな人できた?
馨
ちょっと、母さん!仕事中でしょ。
父さんからも何か言ってよ!すっごいキラキラした目で見てくるんだけど!
隆晴
それは父さんも気になってるけど後にしようね、母さん。
楓
はぁーい。
父さんの笑顔に負けた母さんは口を膨らませた。

カランッカランッ

店のドアが開く。
俺と母さんと父さんは「いらっしゃいませ」と声が合う。
穗
何で俺がお前と一緒に来なきゃいけないだ!
悠
良いじゃねぇかよ。
…って宇佐川じゃねぇか。
馨
羽叢といつもうるさい獅堂じゃん。
二人って仲良いの?
突然の知り合いの来客に驚いた。
それにいつも言い争いをしている二人だったから余計に。
穗
全然
悠
おう!
てか、俺の覚え方…。
一人は胸を張り、一人は首を横に振る。
面白い光景だ。
馨
で、どんな香水(かおり)を?
悠
キツすぎず弱すぎねぇの!
その言葉を聞いて、羽叢が呆れたように項垂れ、「子供か」と小声で言う。
馨
でしたら、ここら辺から選ばれるのが良いかと。
悠
おぉ、サンキュー!


______カランッカランッ
宇佐川家
ありがとうございました
最後の客も帰り、風呂も夕飯も済ませ今日は寝ることにした。