第17話

17.
408
2020/07/03 21:28
2人が付き合ったことは
なんとなくわかった



だけど

部室でもどこでも
特に変わった雰囲気もなく
いつも通りの日常だった



ありがたいのかなんなのか
自分でもよくわからない







じゃぁ今日はお先に!


マサイ先輩が
小さく手を上げて
部室をあとにした





お疲れさまでしたー!


俺とンダホとモトキの
声が揃った





ンダホが

あれ?
あなたちゃん
一緒に帰らないの?

と声をかけた





今日は
寄るところあるから
先に帰って大丈夫って
言ってあったから

あなたが答えると


あ、そうなんだ

とンダホが笑った




ねぇ、シルク!
ちょっと付き合ってくれない?

急に
俺に話をふってきた




え?俺が?




そうそう!
ちょっと頼みたいことが
あるんだけど…








いや…

と言いかけて
俺は言葉を飲んだ




マサイ先輩と行けよ
って
正直思ったし


マサイ先輩
この話知ってんのかよ
って聞きたかった





俺じゃなくてもいいだろ


ぼそっと呟くと



だめだめ!
シルクじゃなきゃダメなの!

と強く言われてしまった








いいんじゃない?
マサイ先輩も帰ったし
今日ぐらいは


モトキが言った






ん、わかったよ…




俺は納得しないまま
一応わかったフリをした









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