第25話

25.
392
2020/07/22 12:30

私、シルク先輩のこと好きでした
今日はそれを言いたかったんです








そっか….ありがとな








あ、
返事は大丈夫です
わかってますから…









あ…ごめん…










あの
謝らないで下さい…












こんなに一生懸命
話してくれる姿を見て
申し訳ない気持ちもあった






だけど
それよりも

大切なことを
改めて
気付かされた







先輩、諦めちゃダメですよ
私みたいに、ふふふ…







涙を浮かべながら
精一杯笑ってくれる姿に
胸が痛んだ









そうだな、ありがとう



小さく呟くと






あなた先輩のところへ
行ったほうがいいですよ



急に立ち上がった






俺はおもむろに
女の子の手を掴んで



いや、これは約束


と言って
隣に座らせた







あ、いや、ごめん



思わず
手を掴んだことに
俺も驚いて、謝った



だけど





約束は約束だから
最後まで見ようぜ




ふっと笑うと






はい


と笑って
女の子は隣に座った













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