新入部員ー!!!
いぇーい!!!
部室では
あなたの歓迎会が始まった
あー
つまんねーつまんねー
俺は机にひじをついて
ふてくされていた
あなたちゃん
映像部に入部ありがとう!
マサイ先輩が
あなたに握手を求める
あ、ありがとうございます
それに答えるように
手を握り返していた
あなたちゃんが
入部してくれたおかげで
映像部が華やかになったね!
ンダホが嬉しそうに言うから
んなわけねーだろ
って
背中をパシッと叩いた
いったぁー!
ひっど、シルクー!
なんでそんなに
機嫌が悪いわけ?
モトキが
笑いながら
俺の顔を覗いた
いや、別に
あからさますぎ(笑)
もしかしてやきもち?
おまえ…
まじで殴るぞ
あーごめんごめん!
でも
人は多いほうがいいじゃん
んー…まぁな
何にイライラしてんのか
俺もよくわからなくなった
嫉妬か…
これが
嫉妬なのか?
ありがとうございました!
今日はもう帰りますね!
あなたが立ち上がって
帰る準備を始めた
俺も帰る
そう言って 俺も
荷物をまとめ始めた
あなたちゃん
帰る前にLINE教えてー?
マサイ先輩が
携帯を取り出すと
あなたも
あ、いいですよーって
携帯を取り出した
目の前の
LINE交換の
たった何秒が
とてつもなく長く感じる
はい、登録完了!
そう言った
マサイ先輩の声を
かき消すように
お疲れっしたー!
と
俺は部室をあとにした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。