第10話

10.
423
2020/06/19 13:09
※あなた目線です※









放課後

マサイ先輩と
ロケに向かうため
部室へ行くと

部屋の前に
女の子がいた





あ、朝の…

と声をかけると



ギロっと睨まれた
(ような気がした)





あの
シルク先輩いますか?





シルクはまだ教室だよ
何か用だった?


両手で紙袋を持っていたので
視線を紙袋にうつした




あ、これは…


恥ずかしそうに
後ろにパッと隠した



ちょっと間が空いて





あの
シルク先輩に渡して
もらえますか?




紙袋を出してきた




わかった
渡しておく


と受け取ると
コーヒーが入っていた






思わず




あ、シルクねぇ
コーヒー苦手かも





ポツリと言ってしまった





あっ!と思ったときには
もう遅かった




あ、ごめ…

すいません
じゃぁいいです





女の子は
走って行ってしまった









おい、どうした?
部室入んねーのか?


シルクに声をかけられ
ハッとした





シルクごめん…
朝の女の子に
私、余計なこと言っちゃって
泣かせちゃったかもしれない




申し訳なくて
震えが止まらなかった




とりあえず
追いかければいい?





シルクは何も聞かず
あの子を追いかけてくれた












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