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第4話

思ってたのと違う!
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2020/08/26 13:35

あれから数日が経って



腕の傷は傷跡は残ってしまったけど



痛みはもうない





ある意味思い出に残る出来事だったな〜




私は机に置いてある白いハンカチを見ながら


あの日のことを思い出していた



思い出したくない程嫌な出来事というよりは



何度も思い出したくなる出来事だった



母
なにやってんのよ。それ返しに行くんじゃないの?
あなた

あ。うん。



お母さんに声をかけられて我にかえる



そうだ。これあのお巡りさんに返さなきゃ




私はハンカチを持って家を出た



向かうはもちろん___







私はある場所で足を止める



札には「真選組屯所」の文字





来てみたはいいけど


いざとなると入りずらい



当然だ。だってここは警察だよ?


自分から行く機会なんて滅多にないし


入りづらいに決まってる




どどどどどうしよう。。。。



扉の前でオドオドしていると








おい。そこで何してんでさァ



ビクッ_____



咄嗟に誰かに声をかけられる



声がした方をむくと見慣れた黒い隊服を着た人が



あなた

わわわ私は別に…ああ怪しい者では……!




急に声をかけられたせいか

相手がお巡りさんだからか



凄い怪しそうな人みたいな返事をしてしまった




声をかけた男の人は態度を変えることなく私を見ていた


真選組に何か用ですかィ?


用……?


そう!用がある!


これはチャンスだ!


ここで何とかしなければもう二度とチャンスはない!



大丈夫だ私!簡単じゃないか!



ただ以前助けて頂いたお礼と

その時のハンカチを返しに来ましたって言えば………




あれ?



誰が助けてくれたんだっけ?



あなた

あ…あの……え〜っと…



しまった。



誰かなんて知らない知らない知るわけない




どどどうしよう




おい総悟!何してんだ…?
あ。土方さん。


返答に迷いあぐねてると


もう1人の男の人が来た




あなた

あ……あーーー!



思わず指をさして叫んでしまった

!?

あ。


驚く2人を見て我に返る



あ。やってしまった。



あなた

あ。いや。あの。その。



おかしいな



コミュ障のはずじゃないんだけど



コミュ障みたいになってる




あー。お前確か……


あとから来た男の人が私を見て思い出したように口を開く



知ってるんですかィ?
あぁ。例のサイコ事件の被害者だよ。
あ〜土方さんが助けたっていうアレですかィ?
あなた

そそその件では大変お世話になりました!



焦って深くお辞儀をする




いやいやいやなんだよ


お世話になりましたって



そこは助けて頂きありがとうございましたでしょ!?


あーバカ



私のバカバカバカバカバカ……




あ…あぁ。……で?何しに来たんだ?


これを返しにと口を開こうとした瞬間



おぉ!トシ!総悟!やっと帰ってきたか!


扉が開いてゴリr((((((((


ガタイの大きな人がでてきた



ん?この娘は?
例のサイコ事件の被害者だ
ほんとか!?ちょうど良かった!
君ちょっと来てくれるかい?
あなた

へ?……わ…私ですか?

君には悪いんだけど事件の事情聴取をしたくてね。
協力してくれないか?
あなた

は…はぁ。大丈夫ですけど。

本当か!?いや〜ありがたい!
ささ!中に入って!



促されるように私は屯所の中に入る












なんか思ってたのと違う………








色々違いすぎる!

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