第5話

遮られた光
927
2020/05/27 18:04
近侍の薬研くんと自室で仕事中。
薬研藤四郎
大将、こっちの書類にも目を通しといてくれ。
あなた

わかった。ありがとう。

主、入るぞ。
あなた

はい、どうぞ。

三日月宗近
やはりここに居たか。仕事が忙しいという話を小耳に挟んだのでな、手伝いに来たぞ。
あなた

三日月さん、いいんですか⁉︎ありがとうございます。丁度人手が欲しかったんです!

薬研藤四郎
三日月…
あなた

薬研くん?どうかしたの?

薬研藤四郎
いや、なんでもない。大将、それが終わったらこっちも頼む。
薬研藤四郎
(まだ詳しいことはわからないからな、少し様子を見るか)
三日月宗近
主、俺は何をしたらいいんだ?
あなた

あっ!三日月さんは…

薬研藤四郎
三日月の旦那はこの書類を種類ごとに分けてくれ。
三日月宗近
承知した。
三日月宗近
本当にすごい大きさの書類の山だな。
よし、このじじいも頑張るとするか。
薬研藤四郎
(今のところ怪しい動きはないが、しっかり監視しておかねえとな)
あなた

頼もしいですね。お願いします。

あなた

(これならなんとか終わりそう)

三日月宗近
主よ
あなた

はい。なんですか?

三日月宗近
書類が多い日は、また手伝いに来て良いか?
あなた

えっ‼︎さすがにそれは悪いですよ。三日月さんだって忙しいんですから。

三日月宗近
そう遠慮するな。どんな形であれ、俺は主といる時が最も楽しい。
あなた

三日月さんってばお上手ですね。それなら、内番という形でお手伝いをお願いします。そうすれば、三日月さんの負担もあまり変わらないはずです。

三日月宗近
それで主が納得するのであれば、俺は構わない。
あなた

明日もお願いして良いですか?

三日月宗近
もちろんだ。このじじいに任せろ。

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