第28話

冗談
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2021/01/12 10:00
サナside







かなり疲れが溜まってたのか、


すぐ眠りについてしまって爆睡中のあなた。


もう夜だから…起こさないといけないんやけど、




サナ
サナ
なぁ、あなたにドッキリ仕掛けよ。
モモ
モモ
どんな?
サナ
サナ
首に噛み付こ笑
モモ
モモ
なんでや笑
サナ
サナ
感染者に襲われたかと思ってびっくり
しそうやん笑
モモ
モモ
…やめた方がいいと思うけど。
サナ
サナ
大丈夫やって笑



気持ちよさそうに寝ているあなたの首元に、


顔を寄せる。








ガブッ






you
you
…はっ…!?!?!?




あなたは急いで状態を起こすと、


サナに銃を向け始めた。




サナ
サナ
あ、起きた?笑




笑いながらそう聞くと、


あなたは真剣な顔をしたまま


銃を下ろさない。




サナ
サナ
…あなた?
冗談やって、




カチッとトリガーに指をかける音が微かに聞こえた。


…え、まさかサナのこと殺そうとしてる?




モモ
モモ
(だからやめとけって言ったのに)
you
you
サナさん…



…やばい、あなたの目が本気ガチや。


怖くてその場に蹲ると、


額に銃口を突きつけられた。




サナ
サナ
あなた…お願いやから…
you
you
っていう冗談だよ笑
サナ
サナ
…は?
you
you
あー面白い、私Lieですよ?
冗談には冗談で返すのが普通でしょ笑
サナ
サナ
…もう、最低。
ほんまに殺されるかと思ったやん!!
you
you
仕掛けてきたのはそっちじゃん笑
サナ
サナ
あなたに殺されないように、
ボディーガード雇っとけばよかった。
you
you
その心配はないです、
サナさんのことは守りますから。




あなたの口から何気なく出た言葉。


その言葉に少し どきっ とした。


…おかしいな、だひょにだけなのに。







サナと寝るの嫌って言ったり、


"守る"とか恥ずかしいこと平気で言ったり、


何が嘘で何が本当なん?


よく分からない人やな。




you
you
…何見てんの?
サナ
サナ
…え?あ、いやなんでもない。




絶対おかしい。


目で追ってるなんて、


この世界線でやってはいけないことをしている。


…今だけだよね。


きっとそう…


そう思っておかなきゃ、


いつかは抑えられなくなるから。




モモ
モモ
ちょっと、
イチャついてる暇ないで。




"はよ行こ"


そう言って自分らを急かすももりん。


そういえば、


ももりんを病院まで運ぶ理由って…なんやろ。






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