第6話

潜入
2,076
2021/01/02 10:00
あなたside




you
you
うわぁ…今日混んでるなぁ。




辺りを見回すと、


週末だからかお祭り騒ぎ状態になっていて…


いつもより賑やかな世界が広がっていた。



"ねぇ、お姉さん達と遊ばない?"


そう言って誘ってくる人達もいたけど…


そういうの興味無いし、きっぱり断った。


てかなんで私が誘われんだ。




you
you
うわ…まじか。



___バーに着いたのはいいけど、


入口付近でサツがしっかり巡回している。


しかも警察犬まで連れて。



you
you
…しょうがないな、
2階の窓から潜入するか。




こういう仕事は、


場数を踏んでいくと、色々なスキルが身につく。


少ない足場で壁を登ることが出来たり、


めっちゃ逃げるから…足が速くなる笑


あとはまぁ、それなりの護身術的な。


そのおかげか、この建物の壁を軽々と登り…


無事室内へ入ることが出来た。




you
you
…さて、ナヨンさんはどこだ。
ナヨン
ナヨン
あなた誰?
you
you
(…やばい)
ナヨン
ナヨン
あー、わかった。
ナヨン
ナヨン
運び屋ね。
you
you
あなたが…ナヨンさん?
ナヨン
ナヨン
そう、入口に警察いたでしょ?
you
you
いたから態々裏回って、
壁登ってきたんですよ。
ナヨン
ナヨン
ふふっ、さすがリュジンに雇われてる
だけあるわね。
you
you
でも…なんでこれが必要なんです?
ナヨン
ナヨン
お金が足りてないのよ、
これを更に売り捌くの。
you
you
…どこに?
ナヨン
ナヨン
そんなの、知っても面白くないでしょ。
you
you
そうですね、
じゃあ私は帰りますんで。
ナヨン
ナヨン
お酒飲んできなさいよ。
you
you
…え?
ナヨン
ナヨン
せっかくだからゆっくりしていきな?




…私が未成年だってこと分かってないのか?


いや、分かってて言ってるのか。


ナヨンさんがLieなら後者は十分に有り得るけど…


犯罪なんてもう数え切れないほどしてる。


お酒を飲んだくらい…また逃げればいい。




you
you
じゃあ、お言葉に甘えて。





そう言うと、ナヨンさんは少し悪い笑みを零した。





ナヨン
ナヨン
警察…巡回終わったみたいね。
ナヨン
ナヨン
こっちから入ると後々面倒だから、
正面から入ってきなさい。
you
you
了解です。




はやくマンション帰って…


やりかけてたゲームしたいな。


まぁでも人生初のお酒が飲めることだし、


いっか。







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