「あら〜、おかえり炭治郎」
「ただいま、母さん。今日はあなたもいるよ」
「こんにちは!」
「まあ!久しぶりねぇあなたちゃん!」
「お久しぶりです!!お邪魔します!」
「ええ!炭治郎の部屋に入っていて?お茶持ってくわ!」
「俺の部屋ッ!?なんでだよ!!」
すると母さんは俺にコソッと言った。
「良いじゃないの!なりたいでしょ?ふたりきりに」
「母さんっ!??!(怒)」
「ふふ。ほら!部屋でどうぞごゆっくり〜」
母に背を押され、渋々2階の自室に入る。
「~~~~~~~~っ、だから嫌なんだよ……あなたを連れるのは!////」
俺の母、竈門葵枝はよく恋バナをする。
そのため、毎日毎日あなたと
どうだのああだのと聞かれるのだ。
「わぁ〜、炭治郎の部屋全く変わってないね!」
「悪い?何も変わってなくて」
「ううん、そんなわけないよ!いいんじゃない?
炭治郎らしいから」
「………………本当、不意打ちやめろよ」
本当に、そういうとこは鈍感で天然なんだから。
してるうちに、
アイツが帰ってきた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。