正門良規〜バイト。〜
あなたside
あぁ!!!
もう。バイト嫌や。
なんでやねん。うちがこんなに怒られなあかんの?
意味わからん。だって悪いのは、あの女の先輩やのに。うちがとばっちり受けたんやけど。
そのくせに...。
あなたside
バイト先の先輩は、帰っていった。
うちは、密かに正門先輩に恋をしていた。
でも、今の一瞬でその思いは消えた。
あんなに酷い人やなんて思わんかった。このあと2時間2人でバイトなんて気まづい。
〜バイト終わった。〜
そして、帰ろうとしていた時...
あなたside、
どうせ怒られるんやろとか思いながら待っていた。
暖かいココアをくれた。
ココアは、うちが1番好きやねん。
なんで知ってるんやろ?
って考えてしまう。
なんて笑いながら聞いてくるから私は、言ってしまった...。
正門先輩は、ずっと見つめて話を聞いてくれる。
でも、こんな恋なんて叶えっこないって思ってるから...。
怖くて言い出せない。
走って帰ろうとした時に温もりを感じた
(ギュッ)
こうして、バイトも楽しくあの女からも絡んでくるお客さんからも守られてキュンキュンしまくってます。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。