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第1話

図書室の奥で見つけたもの
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2025/05/04 06:39 更新
放課後の図書室は、いつもより少し静かだった。

窓から差し込む夕陽に照らされた本棚の影。ひっそりとした空間の中、道枝駿佑は今日も一冊の分厚い本を抱えて座っていた。彼が手に取っていたのは、どこか古びた装丁の幻想小説。そのページをめくる指先がふと止まった。
道枝駿佑
「……これ、見たことない。」
本棚の奥、埃をかぶった一冊が、彼の目に留まったのだ。
道枝駿佑
「願いが、叶う本——?」
その瞬間、図書室のドアが開く音がした。
西畑大吾
「おい、またお前ここにいたのか。部活は?」
冷静な声の主は、生徒会長の西畑大吾。彼は面倒見がいい性格で、しょっちゅう道枝を探していた。
道枝駿佑
「本を読んでただけ。……それよりこれ、変なんだ。」
西畑が眉をひそめてその本を手に取ったとき、ドアが再び開いた。
藤原丈一郎
「なんか面白そうな匂いがする〜って来てみたら、やっぱり君たちか。」
ノリの軽い若手教師、藤原丈一郎が顔を出すと、その後ろから転校してきたばかりの大西流星がひょこっと覗いた。
長尾謙杜
「願いが叶う本……?」
高橋恭平
「そんなの、ほんまにあるわけ……」
長尾謙杜、高橋恭平、大橋和也らも続々と集まってきた。誰かがふざけて本を開いた、そのときだった。

——ページが、まばゆい光を放った。
道枝駿佑
「え、ちょっ……!」
気づけば七人は、図書室とはまるで違う場所に立っていた。

目の前には見たこともない景色。空に浮かぶ本、しゃべる鳥、歪んだ時計塔。そこは“物語の世界”だった。

声が聞こえた。
「願いを叶えたいなら、この物語を完成させよ。」
「ただし、真実の願いにたどり着けるのは、心を偽らぬ者のみ——」
それぞれの胸の奥に秘めた“願い”が、静かに揺れ始める。

—転校生・大西の抱える秘密とは?
—道枝にだけ見える“本の中の言葉”とは?
—そして、西畑が隠していた過去とは?

友情と葛藤、ほんの少しの魔法。

七人の物語が、今、ページをめくるように始まった——。

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