学校が終わった私が家に戻ると、玄関まで迎えに来てくれるスニョン
同棲しだしたのは結構前からの話なんだけど、なんだかまだ慣れない
カバンをソファーに放り投げると、腰を下ろした
彼も隣に腰を下ろしてくるからソファーがすこしきしむ
真っ直ぐ瞳を見つめられて、優しい顔でそう聞いてくる彼を見ていたらなんだか落ち着かなくてどきどきしちゃう
どんな一日だったかな…?
自分に問いかけながらあったことを彼に話した
彼はうん。うん。と、うなずきながら真剣に聞いてくれるから、話してる私も話しやすい
気がつけば夢中になって彼に話していた
夢中になりすぎてることに気がつかされたのは私の携帯に電話が来たから
ピロリンッ~♪
ピロリンッ~♪
ソファーに放り投げたカバンから呼び鈴の音が聞こえた
話に夢中になっていた状態から我に返った私は、音の鳴るカバンに目線をやった
私の携帯が鳴っていたのだ
カバンから携帯を引っ張り出すと、画面を見る
そこには
「ウォヌ」
と、書かれていた
クラスメイトのウォヌが電話を掛けてきたのだ
一体何の用なんだろう…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。