次の日…
昼休み、ウォヌと一緒に食堂で昼ご飯を食べた
もちろん作戦会議をするため
学校終わってから遊ぶなんて、夜になってしまうじゃないか
いつも六時には家に帰ってたから、急に夜中に帰ったらきっと怪しんでくれるに違いない
ご飯を食べ終わると二人で教室まで戻った
放課後……
先に帰る用意を済ましたウォヌがリュックを担ぎながら呼んでくる
慌ててカバンに教科書を詰め込むと、チャックも閉めずにウォヌの元に走った
その言葉が聞こえた瞬間、ウォヌの手が私の手に重なって握られた
ウォヌが手を握ってきた
しかも指を絡ませてくる
ビックリして握られている手を見つめていたら、それに気がついたウォヌがふっ。と鼻で笑ったのがわかる
少しドキッとしたことは認めたくないけど心臓が跳ねたのがわかった
ウォヌに連れられるままに校門を出た
手はしっかりと握られていて離れない
こんな所をあの人に見られていたなんてその時は思ってもなかった
スニョンの友達、ウジが手を繋いでどこかへ行く私とウォヌを見ていたのだ……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!