家に着くともう夜の11時を過ぎていた
ガチャ__
さすがにこんな時間に帰ってきたらスニョンも怒ってるかな?
ドキドキしながら靴を脱いで部屋に上がった
いつもなら玄関でスニョンが
って笑ってくれるんだけど、今日はリビングから出てこない
名前を呼びながらリビングの扉の取っ手に手をかけた
時だった……
ガシャァンッ!!!!!!
勢い良くリビングの扉が開いて、鬼の形相をしたスニョンが目の前に現れた
怒ってる
すごく怒ってる
初めて見た
こんなスニョン
怒ったスニョンの顔が怖すぎて、何も言えないでいると、彼は私の両手首を荒く強く掴んできた
いつもの明るいスニョンじゃない
暗く低い声でそう言われて、思わず体がビクッとする
言葉なんて口から出たもんじゃない
怖くて冷や汗が額から吹き出るだけだった
ぎゅーーーーーっと握られてる手首には跡がついてしまいそうだ
スニョンはドンドンと顔の距離を詰めてくる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。