第27話

第24話
506
2021/09/20 09:00




突然だった














その日はいつものように蓮兎のいる部屋に向かっていた








がらがら…


_空亜@ソア_
空亜ソア
れん………、…と、?




ベットに横になっている彼の顔は真っ青だった


_空亜@ソア_
空亜ソア
……なに、どうしたの、
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
…ぁ、あぁ…、そ…、あ、か…
_空亜@ソア_
空亜ソア
うん、空亜だよ、
_空亜@ソア_
空亜ソア
どうしたの?体調悪いの?
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
…そ、かも……
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
なんか、体調わる、い…
_空亜@ソア_
空亜ソア
……そっ、か…



私は静かに蓮兎の手を握った


いつもより、冷たく感じた













_蓮兎@レント_
蓮兎レント
……ぉれ…、仲良い子、いたん、だよね、
_空亜@ソア_
空亜ソア
え、?


蓮兎は唐突に話し始める



_蓮兎@レント_
蓮兎レント
…俺が、入院……した、とき…から、いて、
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
……病室、ちがった、けど…、気があって、話してて、
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
"妹"みたいな、存在、のやつ…がいて、…
_空亜@ソア_
空亜ソア
……うん、
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
……だけど、……そいつ、…







        「きのう、しんじまった、」









_空亜@ソア_
空亜ソア
……、え、?
_蓮兎@レント_
蓮兎レント
……ひとの、死、なんか…、痛いほど、見てんのに、笑
_空亜@ソア_
空亜ソア
……、…


蓮兎は乾いた笑いを吐いた



_蓮兎@レント_
蓮兎レント
……なん、で……なんでだろなぁ、…





蓮兎は静かに涙を流していた











私はただ無言で手を握ることしか出来なかった










私に彼の苦しみなんかわからない


ただひとつわかるのは



彼ももうすぐここからいなくなってしまう






それだけは、なぜか、わかってしまった、


わかりたくないけれど、わかってしまった、







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