会社で嫌なことがあった。
そりゃあ、私も多少は悪かったかもしれないけどさ。
何だか、とっても千冬に会いたい気分だ。
そう思って流れるように携帯を手に取る。
文章を打って、送信ボタンに指を伸ばす。
…でも、押せない。
自分の都合で相手を頼るなんて、迷惑ではないだろうか。
千冬は優しいから、いつでも俺を頼ってくれって言ってくれるけど、私は頼ってばかりで千冬に何も返せていない。
泣きそうな気持ちを必死に堪える。
情緒不安定な自分に嫌気がさしてきて、ベッドにそのままダイブした。
言葉にしたら涙が溢れてきた。
私ってこんなに弱かったっけ。
ポロポロと止まらない涙の冷たさに、一層孤独を感じた。
ピンポン
静寂だった部屋にチャイムの音が響いた。
突然のチャイムの音にびっくりして涙が止まる。
こんな時間に、誰だろう。
配達なんて頼んでないし…
恐る恐る玄関へと足を運ぶ。
聞き慣れた声。
大好きな人の声。
私は小走りで玄関へ向かう。
そして急いでカギを開けた。
えへへ、と少し困ったような笑みをこぼしながら私を優しく抱き締める。
あったかい。
千冬の温もりと匂いに包まれて、さっきまでのモヤモヤが薄れていく。
はにかみながら言われて、何だかくすぐったい気持ちになる。
もう付き合って長いし、お互いのことも色々と分かってきている。
でも、それでも嬉しいことに変わりはない。
しばらく玄関だと言うことを忘れて抱き合う。
もう自分が悩んでいたことが嘘だったかのように感じる。
千冬の存在が、私の支えになっているのを改めて感じた。
やっぱりこの人じゃないとダメだ。
もし千冬が辛くなったら私もできる限り支えよう。
大好きなこの人の為に。
お久しぶりです、まろんです。
もう半年振りですかね…
ずっと死んでました、仕事が😭
今も体力的にも精神的にも参ってる状態ですが、コツコツ書いていた小説を完成させました。
偉い私👏笑
中々更新できなくてすみません。
あとお話が前回と前後のチャプターになっちゃってます、すみません😭
東リべ全然漫画追い付けてないよぉ…
助けて…
不定期で申し訳ないです💦
次回の更新も待っていてくださいませ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。