第6話

佐野万次郎
12,570
2021/07/30 13:43
あなた
マイキー起きて〜
佐野万次郎
んー…
平日の朝。
そろそろ学校に行く時間なのにマイキーは布団の中だ。
朝が弱くて、なかなか起きてくれない。
いつもはドラケンが学校に連れてってくれるのだが、今日は私の当番だ。
あなた
も〜マイキー!!
遅刻しちゃうでしょ〜!
心を鬼にして、掛け布団を思い切って退ける。
低く唸りながら、モゾモゾと動いているマイキーの顔を両手で抑えてみる。
あなた
一緒に学校行きたいんだけど…
早く起きてよ、マイキー
するとマイキーの両手が私の背中に回ってくる。
そのままマイキーに抱き締められるように、ベッドにダイブした。
佐野万次郎
あなた…寒い…
あっためて、と最後にハートが付きそうな甘えた声色でそう言うのだ。
ぎゅぅっと優しく抱き締められ、距離が近くなる。

おでこが、鼻が、触れ合う。

マイキーのベッド。
マイキーの匂いに包まれて、身体が火照る。
佐野万次郎
顔真っ赤だよ
寝起きのせいか、いつもと違う低い声に心臓が跳ねる。
顔が更に赤くなるのを感じた。
あなた
意地悪しないで…
佐野万次郎
ん〜?
私がそう言っても、離してはくれない。
しかも足を絡めてくるから動けなくなった。
佐野万次郎
可愛い
佐野万次郎
食べちゃいたい
耳元で囁かれ、甘噛みされたので、身体がぴくんと跳ねてしまう。
あなた
マイキー…
やばい。
やばい。
やばい。

語彙力が低下してしまう。
頭から煙が出そうなくらい思考を巡らせる。

私ついに大人の階段登っちゃうの…!?

…なんて考えていると、ふと気付く。
佐野万次郎
……すぅ
あなた
………ぇ
寝、てる…??
嘘でしょ…???

規則正しい寝息が聞こえる。
マイキーの顔を覗けば、確実に眠っているのがわかった。

あぁ…そうだ…マイキーは朝弱いんだった…
さっき確認したのに、忘れてた…
なんか、もう…怒るに怒れないな…
私もこのままここで寝ちゃおうかな…

そんなことを考えていると、マイキーの寝息や体温のせいか、睡魔が襲ってくる。

ダメだ…眠くなってきちゃった…
あなた
おやすみ、マイキー…
たまには学校サボってもいっか…

そう思いながら意識を手放したのだった。












おまけ
龍宮寺堅
あいつら…来ねぇな
給食の時間になっても2人が来ないうえに、
メールを送っても返事がない。

心配になって、マイキーの家に行く。
部屋に入るとベッドに仲良く、くっ付いて寝ている2人がいた。
龍宮寺堅
いつまで寝てんだ…
そう呟くが、全く起きる気配がない。

仕方ないので、携帯を取り出して写真を撮る。

後で笑いながら見せてやろうと思ったドラケンだったーーー












後書き。

こんにちは🙋‍♀️まろんです!
アンケートありがとうございました🙇‍♀️
嬉しさのあまりに、時間作って書いてしまいました(笑)

自分で選択肢作っておきながら、甘いのってなんだ…ってなってました😇
ちゃんと甘くなってますかね💦
ちょっとえちちになってすみません😅


次は場地さん書こうと思っておりますので、
よろしければご覧くださいね🥺
ここまで読んで頂きありがとうございます✨

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