第11話

松野千冬
11,801
2021/07/16 13:25
今日は千冬とのデート。
お昼から待ち合わせ。

時間が合えば基本会ってるけど、デートとなればまた違う楽しみがある。
いつも通りに早起きし、支度をする。

メイクをして、髪を巻く。
可愛いって思ってくれるように丁寧に。
彼の顔が思い浮かび、心が高鳴る。

待ち合わせの時間に近付いてきたので、最終チェックをして家を出る。
あなた
いってきまーす!
オシャレな彼に見合うように、いっぱいいっぱいメイクやコーデの勉強した。
そんな時間もかけがえのないもので、千冬に褒めてもらえるなら頑張れた。


待ち合わせ場所は千冬がよく行く公園。
休日なので、家族連れが多い。

その中でも、一際目立つのが私の大好きな人。

彼を見つけて、自然と歩くスピードが早くなる。
自分に向かってくる人影が見えたからか、千冬が顔を上げる。
私の姿を確認すると、柔らかい表情を浮かべた。
あなた
千冬、お待たせ!
松野千冬
大丈夫!オレも今来たとこ〜
千冬、今日もかっこいい。
服装もオシャレだなぁなんて見蕩れていると、千冬が口元に手を当てる。
松野千冬
やばい、めっちゃ可愛い!
その服も似合ってる!
そんな笑顔で言われたら、嬉しいような恥ずかしいようなで赤面してしまう。
あなた
ありがと…!
千冬も、かっこいい…!
とびきりの笑顔でそう答える。
照れくさいのか、千冬は頭をかきながらそっぽを向く。

かっこいいけど可愛い、
そんなところも大好きだ。
あなた
ふふっ
お腹空いたね!行こっか!
松野千冬
うん、お腹空いた(笑)
流れるように手を繋いで、よく行くファミレスへと向かった。




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