第65話

乾青宗
4,666
2021/10/19 16:13


仕事を終え、恋人である青宗の元へ向かう。

いつも遅くまでドラケンとバイクいじっているからなぁ…
夢中になるのはいいことだけど、加減ってモノを知らないらしい。
何度も注意してるのに…いくつになっても学習しないんだから。

と思いつつも、そこが好きなんだけどね、と自分でツッコミをする。
中を覗けば、二人が話をしながら一生懸命作業をしているのが見えた。

時計の針は、もうすぐ20時を指そうとしている。
あなた
お疲れ様
近くまで寄っても、こちらに気付く気配がなかったので渋々声を掛ける。
身体がピクリと反応して、同時に二人がこちらを向いたのが面白くて、思わず笑みが溢れてしまう。
あなた
遅い時間だから、キリのいいところまでにして終わりにしようよ
龍宮寺堅
もうこんな時間だったのか
乾青宗
…帰る支度してくる
青宗はちょうどキリが良かったようで、すぐ立ち上がって奥へと消えていく。

ドラケンは少し複雑な場所をメンテナンスしているらしい。
これが終わったら帰るよと世間話をしていると、支度を終えた青宗が出てきた。
乾青宗
ドラケン、悪いな
龍宮寺堅
気にすんなって
明日は休みなんだから、ゆっくり休めよ
私と青宗は、揃ってありがとうとドラケンに告げてお店を出た。

この時間でも営業しているスーパーへ向かい、数日分の食材を買う。
男手がある時はちょっと多めにしとかないと。

彼は文句を言うこともなく重い方の荷物を持ってくれるし、好き嫌いなくご飯も食べてくれる。
外見も完璧でありながら、中身までもが完璧なのだ。

家に着いて、買った物を冷蔵庫に入れる為にキッチンへと向かいながら、青宗に声を掛ける。
あなた
ご飯の支度するから、先にシャワー浴びてきなよ
乾青宗
うん、そうする
ササッと作れるけど、ちゃんとお腹が膨れる物がいいな。
メニューを頭の中で決めて、早速料理に取り掛かる。

ちょうど盛り付け始めたタイミングで、青宗が戻ってくる。
乾青宗
いい匂い…
あなた
ふふっ、ちょうど出来たよ。
運ぶの手伝ってくれる?
わかった、と返事をしながら、ご飯をよそってテーブルへと運んでくれる。

2人でいただきますをして、あっという間に平らげてしまった。
乾青宗
ご馳走様、美味しかったよ
あなた
それは良かった
乾青宗
俺が片付けするから、あなたもシャワー浴びてきなよ
あなた
うん、いつもありがとう
お言葉に甘えて、片付けは任せてお風呂の準備をする。
ご飯の用意は私で、片付けは青宗。
たまに逆になる時もあるけど、分担してると喧嘩しなくていい。

まぁ…青宗が怒ることは滅多にないんだけど。
お風呂を出てリビングへ行くと、片付けを終えた青宗がソファに腰掛けていた。
私の姿を確認すると、微笑みながら手招きをする。
乾青宗
乾かしてあげる
彼の足の間に座ると、タオルで軽く水分を取ってからトリートメントを髪に付けてくれる。
優しい手つきでドライヤーをしてくれるから、気持ち良くてうっかりしてると寝てしまいそうだ。
乾青宗
うん、いいかな?
あなた
ありがとう!自分でやるよりサラサラだ〜
後ろに居る彼の顔を見れば、満足気に口角を上げていた。
それがとっても可愛くて、抱き締めたくなった。
あなた
青宗





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