第59話

場地圭介
5,291
2021/09/10 13:22


2人っきりの部屋。
今日は圭介の部屋にお邪魔している。
お母さんが遅くまで帰って来ないらしい。

座る位置はいつもより彼に近い。
むしろ寄りかかってるくらいだ。

千冬くんといる時はたくさんお喋りするのに、私と2人の時は口数が少ない。

ちょっと寂しい。

なんて思っていたのは少し前。
多分彼のことだから緊張してしまうのだろう。
何となくそれがわかったから、ゆっくり距離を詰めてくことにした。
同じ学校で、同じクラス。
ダブっていようが関係ない。
だから私たちは会えたんだから。

第一印象は、真面目な格好してるのに、ちょっぴりおバカさん。

でも知っていく内に、仲間思いなところも、喧嘩が強くてかっこいいところも、全部全部大好きになった。

そして、もっともっと彼のことを知りたいと思った。
フラれるの覚悟で告白したら、まさかのOKでびっくりした。
嬉しくて泣きながら抱き着いたら、顔真っ赤にして照れ臭そうにしてたの可愛かったな。
あなた
圭介
場地圭介
何だ?
あなた
好き
場地圭介
……俺も
開いている窓からふわりと風が吹く。
彼の長い髪が揺れた。
シャンプーのいい匂いが鼻をくすぐる。
場地圭介
オマエ、今匂い嗅いだだろ(笑)
あなた
バレた?
あなた
だっていい匂いなんだもん
彼が笑うと、口元に見える八重歯が可愛い。
自然と私も笑顔になってしまう。
彼の笑顔には、惹き付ける力があるんじゃないかと思うくらい魅力的だ。

私はその表情を見ながら、ゆっくりと彼に近付く。
そして左耳の辺りの髪に顔を埋めて、思いっきり嗅ぐ。
場地圭介
バッ…!くすぐってぇからヤメロ!
耳を抑えながら、少し距離を取られる。
顔がちょっと赤くなってて可愛い。

…私さっきから可愛いしか言ってない。
あなた
なぁに…圭介耳弱いの〜??
場地圭介
その顔こえーよ(笑)
自分でも今気持ち悪い顔してるだろうなと思ったけど、やっぱり気持ち悪い顔してたようだ。

イケナイ、イケナイ。

気を取り直して、圭介に抱き着く。
耳元で驚いた声が聞こえたけど、恋人同士なんだから驚かなくてもいいのに。
場地圭介
どーしたんだよ
あなた
ん〜?抱き締めたくなった!
場地圭介
何だそれ(笑)
ははっと彼が笑うと、耳に息が軽くかかった。
確かにちょっと、くすぐったいかもと思って身をよじる。
それに気付いたのか、髪を耳にかけて、ふぅっと優しく吹きかけられる。
あなた
ふふっそれくすぐったい…!
場地圭介
お返しだ
腰を両手でホールドされているから、動けない。
いつの間にか、正面から抱き合うような体勢になっていたようだ。
何度も息を吹きかけてくるから、笑ってしまう。
あなた
ごめんって!…もうやめて…っ!
謝っても許してくれないようで、中々止めてくれない。

すると突然、ピタッと止まった。
終わったかと思って身体を動かすが、腰にまわった手は緩んでいない。
おかしいなと思いながら声をかけようとしたら、耳に違和感を感じた。
あなた
えっ…ちょっ…
彼の息遣いが耳元で聞こえる。

ということは、耳たぶを甘噛みされてる?
展開の早さに頭がついて行かず、言葉がこれ以上出てこない。
少しの間甘噛みされ続け、顔が離れたタイミングで声をかける。
あなた
な、何したの…?
場地圭介
あ?耳噛んだ
あなた
なんで…?
場地圭介
あー…噛みたかったから?
彼の突然の行動に驚きを隠せなかったけど、何だか満足そうに微笑えんでいたので良しとしよう。


今日も圭介は可愛かった。


そういうことにしておこう。














微えろのお話(?)😂
場地さんの八重歯で噛まれたい…←


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