第11話

敵に捕らわれた私。
679
2020/12/27 09:53




その日の夕方、炭治郎とあなたは手を繋いで帰宅し、それを見た善逸は発狂し二人を問い質すと、付き合うことになったと言う事実を告げられ撃沈。


それを見た伊之助が、ぶっきらぼうに元気づけていたが、野郎では利かず、暫く塞ぎ込む始末。



―――そんな矢先、新たな任務が鎹鴉によって告げられ、5人は次の日世話になった藤の家を後に任務先に赴いた。


あなた
…あの、善逸さん、そんなに落ち込まないで下さい…ι善逸さんは(泣かなければ)格好いいから、すぐに素敵なひとに出会えますよι?
我妻善逸
ううっ……あなたちゃんが言わないでよ……(泣)
竈門炭治郎
そうだぞ、善逸。任務もあるからあんまり落ち込むな?
炭治郎の台詞に善逸はカッとなり、攻め寄る
我妻善逸
お前…あれほど抜け駆けするなと言ったのに……
竈門炭治郎
わ、悪かった…ι
我妻善逸
悪かったって思ってるなら、その手を離せよぉぉぉっ!(泣)

ぎゅっと握られた二人の手を指し言う。
竈門炭治郎
あ…///ι
あなた
あ…///ι
二人は見合い照れるも、手は離さない。

互いに離したくはないみたいだ。
我妻善逸
ぬぅぅぅ~っ!!炭治郎っ!お前からあなたちゃんを奪うからな!覚悟しとけよ!?
竈門炭治郎
え……ιそっ、それはいくら善逸でも許さないぞ?!
あなた
あはは…ι


―――そんなやり取りの傍ら、任務地らしき所へ到着したのを雰囲気で感じ取り、あなたは三人に知らせる。
あなた
ね…、ここじゃない?ヤバい空気をあの家から肌で感じるんだけど……ι

寒気…よりも恐怖から来る冷や汗をうっすらと掻きながら
竈門炭治郎
……っιどうやら、そのようだなι
我妻善逸
Σ……何か気持ち悪い音しない?
嘴平伊之助
音ぉ…?確かに、微かに何か聞こえるな!
あなた
…よく分かるね。私には何にも聞こえない…ι

改めて善逸の耳の良さに感心していると…
―――ガシッ!
我妻善逸
あなたちゃんの事は、俺が守るからね!
怯えながらも善逸はあなたの手を掴み、怪しい雰囲気と音がする家の引き戸を開け、中に入ろうとする。
あなた
えっ、勝手に入るのはダメだよι
あなた
ごめん下さい!お邪魔しますよー?
我妻善逸
Σなっ、あなたちゃん、鬼に見つかるよ?!
あなた
善逸さん、守ってくれるんじゃないの?ι
竈門炭治郎
…………ιι
あなた
ほら、調査しないと…ι
我妻善逸
わっ、分かった!!(怖くない、怖くない…||ι)


襖を開けて各々の部屋を調査するも、鬼は出て来ず、寧ろこんなにも広い家だったっけ…?と疑問に思ってくるようになる。
あなた
………おかしい。表から見た限り、こんなに部屋数があるわけ無さそうなのに。
竈門炭治郎
もしかしたら血鬼術かもしれない…ι
あなた
Σあ、そっか……ι私たちは最早鬼の手の内なのかもしれないのね…ιι

――――ポン!ピシャッ!!



4人は廊下と部屋に別れて立ち話をしていると、鼓の音と共に間の襖が勢いよく閉まり、あなたと善逸、炭治郎と伊之助に別れてしまう。
あなた
Σえ……ιた、炭治郎さん?親分さん?
我妻善逸
二人と…はぐれた?まさか…ι


善逸は閉まった襖を開けるも、案の定二人の姿はなかった。
あなた
…居ないι……
我妻善逸
一体どうなってるんだよ、この血鬼術は…ι
あなた
兎に角、二人を探さなきゃ…ι

―――ポン!ピシャッ!!


あなた
―――っ!!また…ι

あなたは勢いよく閉まった襖を開けるも、善逸の姿はなかった。
あなた
………ιι
あなた
(うそ…ι私独りぼっち…|||ι)


あなたが1人途方に暮れていると、何やら足音が聞こえてきた。
あなた
(足音…もしかして鬼…?ι)

開いている襖には背丈が高い鬼の影が映り、あなたは冷や汗が止まらない。
あなた
(やめて……ι来ないで…ιι)
響凱
――小生の家に入り込んだ鼠はお前か…
あなた
ひっ……ιιごっ、ごめんなさ…ιだ、だけど…挨拶は…したわよι


身長は180㎝位だろうか…。身体には鼓がある。
あなた
(もしかして、鼓を叩くと血鬼術が発動するの…?ι)
響凱
…ん。貴様、女か…
あなた
わ、私が女以外の何に見えるのよ…ι
響凱
まあいい。


――ふとあなたが足元を見ると原稿用紙が畳一面に広がっていた。
あなた
Σ――…ι?!
あなた
(これは…原稿用紙…?)
あなた
…あなた、物書き…さんだったの?
響凱
……まあな。だったら何だ?
あなた
こんなに沢山書くなんて、すごいわね…ι私、文は駄目だから、感心する。
響凱
フン…。認められないものは、ただの紙切れ…だ…
あなた
そんな…ι
あなた
そんなことないわ!こんなに一生懸命書いてるのに……!
響凱
……?!
あなた
皆…ちゃんと読んでくれたの?読んでもないくせに、人の文にいちゃもんつけるなんて…
あなた
詳しく聞かせて!何か腹立ってきた!


――あなたは散らばっている原稿用紙を片付け、響凱の話に耳を傾け、頷く。
あなた
…そうだったの。辛かったでしょうに…。あなたのことを分かってくれる人が1人でも周りに居てたら、鬼にはならなかったのかもしれないわね。
あなた
でも、人は殺しちゃいけない。どんなに自分が傷つこうとも、あなたに他人の命を奪う権利はない。
あなた
……本当は、後悔してるんでしょ……?


あなたは顔をしかめ、今にも泣きそうな、複雑な表情をして響凱を見る。
響凱
……後悔は、していない。
あなた
……ι?!
響凱
だが、お前は…俺の傍にいろ。
あなた
…えι?


―――ガシッ!

あなたは響凱に抱えられ、別室へと連れられて行った。
響凱
(こいつは優しい…鬼にして小生の傍に置いておく……)


…to be continued.



――――――――――――――――――――

響凱さんに拐われました(笑)

私的に、彼は優しいと思うんですよ。だから、彼を取り巻く環境が良かったら、もしかしたら鬼にはならなかったんじゃないか……


なんてアニメ見ながら思いました。

炭治郎めちゃくちゃ怒ってると思います(笑)


善逸といい、響凱といい、みんなあなたちゃんにちょっかい出してるので(笑)

では、また、次のお話で!

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