zmSide
俺の隣で笑うのはロボロ
彼は俺の幼なじみで俺の初恋相手
なんて、恥ずかしがらずストレートに言ってくるから少し困る。だって俺はロボロのことが好きなわけやしさ
頬を膨らませてムスッっとする彼は最高に可愛い
俺はロボロと付き合いたい。なんならそういう行為だってめっさしたいしロボロぐちゃぐちゃにしたりたい
でもな、そうするためにはまず隠し事はしんほうがええと思うんや。勝手な思想やけどな
にこっと微笑み返してくれるロボロ
俺はロボロの目を見ながら言う
そう、俺は吸血鬼だ
絶対嘘やと思うやろ?でもほんまやねん
日光に当たっとると体滅茶苦茶だるなるし、人間見てたら美味そうやなぁ…とか
極めつけには牙も生えとるんや、八重歯みたいな感じでそれの結構鋭いバージョンみたいな感じ
ロボロは青ざめていった
まぁずっと一緒におったやつが吸血鬼とか普通に怖いよな…
だが、ロボロは俺を庇った。何から?太陽から
どうやら童話の吸血鬼のように、太陽に当たったら灰になって死んでしまうとでもおもっているのだろう
まぁ俺は普通に生きれるけどな
ロボロが涙目になりながら必死に訴えてくる
完全に泣いてしまっているロボロの頭を撫でながら言う
ロボロは泣きながら俺の胸に顔を埋めてきた
俺は抱きついてくるロボロを抱き返し、優しく頭を撫でた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。