第3話

飛んできた
575
2019/12/23 05:11
本校舎から少し離れた所にある校舎。そこにEクラスがある。
校長先生
校長先生
ここです。
落書きに傷、埃だらけな場所に、思わず、毎日ここに来るのか……と思ってしまう。
ガラガラ___
校長先生
校長先生
今日は新しい先生に____
シュッ
パシッ
校長先生がドアを開けた瞬間に飛んできた消しゴムを、右手で受け止める。
橋本 千尋
橋本 千尋
なんだこれは?
生徒
………!
橋本 千尋
橋本 千尋
これは誰のだって聞いてんの!
シーン
橋本 千尋
橋本 千尋
ハァ、じゃあ、後で投げたやつ取りに来い。
校長先生
校長先生
は、橋本先生…………
橋本 千尋
橋本 千尋
あー、私、瞬発力とかも結構良い方なんで。今後こういうことあっても大丈夫です。じゃ、校長先生、自分で自己紹介するので帰って頂いて大丈夫ですよ。
校長先生
校長先生
え、えぇ……では……
そう言って校長先生は、本校舎へと帰って行った。
橋本 千尋
橋本 千尋
最初からこれじゃあ先が思いやられるなぁ~
と、言いながら黒板の前に置いてあるチョークを取る。
『橋本 千尋』
と、名前を書き終わり、チョークを置いた。
橋本 千尋
橋本 千尋
今日からお前らの担任の、橋本 千尋だ。よろしくな。
生徒
よろしくなんてするつもりねーよ!
そう言って今度は鉛筆が飛んできた。
今度も難なくキャッチする。
橋本 千尋
橋本 千尋
あー、さっき消しゴム投げたのお前か。
生徒達が目を見張る。
生徒
これまでこれを受け止めたセンコーなんて居なかったのに………
橋本 千尋
橋本 千尋
あ゛?舐めんじゃねぇよ。
さっきのなんておせぇおせぇ。止まって見えるほどだっての。
生徒
なんだと!?
橋本 千尋
橋本 千尋
あ~、そう言うの良いから、な?
生徒
お前喧嘩売ってんのか?!
と、生徒がツカツカと歩いてくる。
生徒
ここで喧嘩するか?
橋本 千尋
橋本 千尋
あ?別にいいけど?
生徒
じゃあ遠慮なく……な‼‼
な‼‼のとこで拳を振り上げてくる。
私はそれを余裕で受け止める。
橋本 千尋
橋本 千尋
だぁかぁらぁ!遅いって言ってんだろうが!
生徒
……………え
橋本 千尋
橋本 千尋
何変な顔してるんだよ。
加賀 隆也
加賀 隆也
○○。席戻れよ。
生徒
あ、……あぁ……
橋本 千尋
橋本 千尋
さ、………え~、ここのクラスでは全部担任が授業やるんだっだっけか?
めんどくせぇなぁ~
山本 龍人
山本 龍人
せんせいがそんな口調でいいんですか~w?
橋本 千尋
橋本 千尋
良いんだよ。どうせ不良クラスだ。これでも誰も気にしねぇよ。 
山本 龍人
山本 龍人
気にしてるんですけど~ww
せんせい他の奴よりは面白いですね~
橋本 千尋
橋本 千尋
そりゃどうも~、じゃー授業するぞ~
岡本 守
岡本 守
サボろうぜ~
猪上 光樹
猪上 光樹
おぅ
永村 信彦
永村 信彦
あぁ
橋本 千尋
橋本 千尋
先生が授業しようとしてんのにサボろうとすんのはいただけねぇなぁ?
猪上 光樹
猪上 光樹
センコーの事情なんて知らねぇよ。
橋本 千尋
橋本 千尋
んじゃ、私と勝負しな。私が勝ったら授業受ける。あんたが勝ったらどこにでもいきゃあ良い。どうする?
猪上 光樹
猪上 光樹
わあったよ……何で勝負すんだ?
橋本 千尋
橋本 千尋
ん~、腕相撲で良いか。
猪上 光樹
猪上 光樹
はっ、女が勝てるかよ。
橋本 千尋
橋本 千尋
勝てるさ。女だろうが男だろうが強いのは強い。強さは性別で変わりゃあしねぇよ。
猪上 光樹
猪上 光樹
ふーん、あっそ。綺麗事どうも。
橋本 千尋
橋本 千尋
綺麗事じゃあ無いって証明してやる。
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はい、こんばんは。
今回長かった?
橋本 千尋
橋本 千尋
いつもがみじけぇんだよ。
ハイスミマセンデシタ
猪上 光樹
猪上 光樹
チッ
ねえ、今舌打ちした!?したよね?
猪上 光樹
猪上 光樹
うぜぇ
……いつもフルボッコなのにここじゃあ倍フルボッコだぁ……( ノД`)…
じゃあ、ありがとうございました

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