それからまた一週間が経ったある日の昼休憩。
パコン!
とノートのようなもので西本先生に叩かれた。
先生とは、進歩なし。
でも、ぬいぐるみの『くーちゃん』は鞄についている。
ノートの題名は『歓迎会用ノート』と書いてあった。
先生自筆の言葉が、ノートに書かれていた。
それだけ書いて、指定の場所においた。
指定の場所は、保健室の机の上。
私に帰ってくるときは、くつ箱に入ってる。
それだけ書いてあった。
ー放課後ー
先生の真ん前の椅子に座った。
と、笑ってしまった。
二人で大笑いした。
数分後。
ノートを先生の横で書いていた。
先生とはすっかり仲良くなった。
クスクス。と先生は笑った。
ノートを置いて保健室を出た。
~駅~
と、満員電車に乗りながらそう言われた。
ギュッ、と抱き締められた。
と、耳打ちされた。
私は、廉君にドアに押し付けられたまま電車に乗っていった。
プッシューーーーー!
と、私たちがおりる駅になって二人でお茶することになった。
と、仕方なく返事した。
それから可鈴を迎えに行って家に帰った。
と、廉くんは椅子に座った。
ご飯の支度を始めた。
~その夜~
夜ご飯を食べた後。
プルプル・・・・・・、
と電話が切れた。
そのまま廉くんは家に泊まった。
~先生の家~
春野は、ノートを広げた。
と、書いてあった。
鈴は優に絡み付くように後ろから抱きついた。
春野は服を脱いだ。
~あなたの家~
結局。みんな別々の部屋に寝て廉くんはソファーで眠る事になった。
と、送ると『○○学校』というグループの誘いが来た。
『参加』を押した。
それぞれの夜。
先生は今、何してるのかな・・・、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。