第2話

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2021/02/08 12:41




なんなの!!

もう2度とあってやんないんだから!!







昨日心にそう決めたはずなのに。







「おはよう御座います、條森さん。」








目の前には嫌味たっぷりで笑う九条さん。





そうだ、ドラマで相手役だった、、忘れてた。




私は目線をしたにしながら小さく、「おはようございます、、」と挨拶して通り過ぎた。






こうなったら極力関わんないことしかない!



スタッフさんから飲み物を貰おうと、テーブルに近づくと、スッと目の前にお茶の入ったペットボトルがさしだされた。




「あ、ありがとうございます!」




顔をあげると





「どういたしまして。」






ついさっき通り過ぎたはずの九条さん。



え?!いつのまに?!



目を丸くしてびっくりしていると、九条さんが私の腕を掴んでひきよせた




耳に吐息がかかり、目をぎゅっとつぶると







「2度と会わないなんて、これからドラマで一緒なんだから、ずっと会うことになるのに(笑)


 バカなの?」






「、、、はあ?!」








「どうしたの、條森さん?」







九条さんの言葉にムカついて言った瞬間、九条さんは私からスッと離れてキラッキラの笑顔で言った。








な、なんなの、、、!!









ドラマ撮影の現場は、大変なことになりそうです。

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