第6話

王様プリンよりも。
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2020/04/09 09:10
四葉 環
四葉 環
お、王様プリンがこんなに…!!!!

環の目の前には10個の王様プリンが並べてあった。

いや、待てよ。



これは罠かもしれない。



こんなにも王様プリンが堂々と俺の前に置いていることは一度もなかった。


四葉 環
四葉 環
お、俺は騙されないぞ…!
四葉 環
四葉 環
あーでも食べたい〜!!


環が手を差し伸べた瞬間だった。




ガチャ。




あなた

たっだいまー。

あなた

いやぁ、買い物してたら遅くなっちゃった〜。


ピタリと環の動きが止まった。




…ヤバい。



なんでこのタイミングで帰ってきたんだよ…!!



四葉 環
四葉 環
や、やぁ…おかえり。
あなた

・・・ただいま?

あなた

あ、王様プリン。

あなた

1、2、3…10個も貰ったのか?



っ…だ、ダメだ。。。




それ以上俺に近づくな…!





そうじゃないと、俺っ…!!!!


あなた

!?はっ?んっ…!!?



───理性が、ぶち壊れる…。


あなた

た、たまき…ひ、っ…!

四葉 環
四葉 環
ハッ…ご、ごめんっ!


とっさにキスをしてしまった。




あなたと二人きりでいるといつもこうしてしまう。


本人は気付いていないだろうけど。


あなた

そういうのは付き合ってる奴にするんだろうが。

四葉 環
四葉 環
・・・。
四葉 環
四葉 環
…あなたは、俺の事、嫌い?
あなた

!・・・。

あなた

き、嫌いって訳じゃ…ねーよ。

四葉 環
四葉 環
四葉 環
四葉 環
…俺は王様プリンよりあんたの方が好きだ。
あなた

…は、急に何?


なんか怖いと言って、王様プリンを冷蔵庫に入れ始める。















少しは俺の思い伝わったかな…?

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