第32話

愛する人の奪い合い。
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2020/05/06 00:07
七瀬 陸
七瀬 陸
っ…


“九条天“は分かっている。






…まさか、こんな早くバレるなんて。。。




双子だとはいえ早すぎる。



和泉 一織
和泉 一織
───あーあ、追い詰められてますか。
七瀬 陸
七瀬 陸
!?……一織。。。
和泉 一織
和泉 一織
私も限界なので。
…貴方を“殺“してでも手に入れますよ、私は。


一織は人が余裕で殺せそうなナイフを片手に持っていた。


八乙女 楽
八乙女 楽
おい…!何の茶番だ…
十 龍之介
十 龍之介
茶番だとしてもやりすぎじゃ…
九条 天
九条 天
──“彼らは本気だよ“
八乙女 楽
八乙女 楽
!!?なっ…


“愛する人“の奪い合い。





その要望だけが彼らにはある。



そして“九条天“もそれになりかけていた。


和泉 一織
和泉 一織
あー…貴方達も“敵“ですか?
じゃ、早く済ませないといけませんね。
十 龍之介
十 龍之介
い、一織くん…!落ち着いて…!!
和泉 一織
和泉 一織
…は?落ち着け?
私の気持ちが貴方に分かるはずないでしょ?


他の“五人“も動き始めている。



ある意味、七瀬さんは良く生き延びれたと思いますよ。


七瀬 陸
七瀬 陸
────!!!
和泉 一織
和泉 一織
…あぁ、“彼“も気づいてしまったようですね。


頑丈な壁をドンドンッと叩くような音が聞こえる。




陸達も気づいたようだった。


九条 天
九条 天
─さぁ、終わらせようか。
あなたの身に何かあったら困るでしょ?
八乙女 楽
八乙女 楽
!!…じゃあ…ドアの向こうにいるのは。。。
十 龍之介
十 龍之介
嘘だ…あなたくんが?

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