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第33話

5
藍沢
藍沢
はぁー。お見事、
皮下組織に命中だ。
横峯
横峯
すみません、できません

あなたside


いや、そんなに開き直らなくても…
藍沢先生は、ああそうかなんて言う人じゃ
藍沢
藍沢
現場でもそうやってさじを投げるのか

ドクターヘリではお前ひとりだ。
隣でいちいち教えてくれる
指導医はいない




あ!またそんな言い方してー!

ほら、白石先生また厳しい顔してるよ!




もー、藤川先生早く来て!
何とかして〜
藍沢
藍沢
しかも現場の患者は大抵状態が悪い。
お前が失敗しても患者は死ぬし
何もしなくても死ぬ


横峯先生ももう投げやり。
そんな姿に白石先生がこちらにやって来そう





ふと、目の前の患者に目を写すと
胸の上がり方が異常だ。


モニターでは10リットルの
酸素投与しているのに
サチュレーションは95%



皮下気腫?まさか…
あなた

藍沢先生!



指導医である藤川先生がいない今
近くにいる藍沢先生に言うしかない
藍沢
藍沢
なんだ
あなた

この患者さん
換気が上手くできていません



そういうとこっちに近づいてきた
あなた

10リットルの酸素投与で
サチュレーション95%です

それに皮下気腫と思われるものが
これって……

藍沢
藍沢
ああ、その通りだ

緊張性気胸
胸腔ドレナージが必要だ



まさか、、
こんなタイミングで…



本当に治療が必要な患者さんがいるなんて
藤川
藤川
悪い、あなた!
呼び出されちゃって、また今度…

あれ藍沢どうした
藍沢
藍沢
この患者、緊張性気胸だ

俺がみる、藤川は行け
藤川
藤川
わかった、頼んだ

藤川先生は私を一瞥すると
ニヤッと笑い、ICUを出ていった
藍沢
藍沢
さて、桜井速やかに決断しろ

今は失敗はできない状況だ
お前がやるか、俺がやるか


そんなの決まってる。
藍沢先生に直に教えてもらうなんてそうない
あなた

やります。
雪村さん、ドレーンバッグお願い!

藍沢先生、指導お願いします

藍沢
藍沢
コクッ

失敗は許されない、
チャンスは1回だ


私の処置が始まった





メスで肋間の開き、胸膜もひらく


そこで胸膜をペアンで穿孔する。
藍沢
藍沢
脱気できてるな、チューブ入れろ
肺を傷つけるな
あなた

はい



藍沢先生から受け取ったドレーンの先を
ペアンで挟む。



いつになく緊張してる。
手が震える、落ち着け落ち着け、時間が無い


慎重に、肺を傷つけたら終わりだ
藍沢
藍沢
落ち着け、
焦るだけ手元は正確性を失う

大丈夫だ


深呼吸をして、私はドレーンを挿入する
丁寧にそして慎重に
あなた

…!

チューブ曇りました

藍沢
藍沢
後は、俺がやろう



よかった、とりあえず失敗はしていない。



綺麗にできたかどうかはわからない
ただ、体の力が抜けて
今にも膝から崩れそうだ



今、少しだけ患者を救えたのではないかと
思った






『絶対に無理だあ!!!!』
あなた

ビクッ!!

え…??