前の話
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七夕の短冊、子供の頃は素直に願いを書いた
けれど、大人になると書かなくなる
何故だろう
どんなに願ったところで、
叶わないことがあると
知ってしまったからだろうか
あなたside
え、、
嘘でしょ…
この状態でシニアドクターの三井先生に
抜けられると正直回らないんじゃ…
私も含め、フェローは使えないクズばっか
いくら白石先生、藤川先生、橘先生が
いても救える患者が減る
私は白石先生の後ろで機材の確認を
しながら2人の話に耳をすませた
返事はしたものの
どこにあるか分からず右往左往
ちょっと配属なってから何ヶ月よ
またスマホいじってる
これから患者が来るのに、よく
ぼーっと突っ立ってられるね
はぁ…
今まで何してたの
ここに、緋山先生と藍沢先生がいたら
フェローは今頃罵倒されているところだろう
でも、私が見てきたフェローは
いつも罵倒されていた
それがあたりまえだと思っていたから…
久しぶりにあの人の声が聞きたい
緋山先生、懐かしい。
あの人は思ったことはストレートに言う
だけど、それが心に響く。
私がフェローだってこと知ったら、
ビックリするだろうなニヤニヤ
藤川先生相変わらずw
でも、そのお調子者な明るさに
助けられることも多い。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。