あー!恥ずかしい!
なんで、よりによって藍沢先生の前で
背中出さなきゃ行けないわけ!
もう、、、穴があったら入りたい…
さっき見た頭にも包帯が巻かれ
藍沢先生がめちゃ近くて
不覚にもドキドキしてしまった
なによ、これは治療じゃない!!
そうこれは治療よ!
背中の状態は私には全く見えないけど
軟膏らしきものを藍沢先生が塗っているから
さらに顔が熱くなる…
突然の質問に、驚き体が小さく揺れた
この話は藍沢先生が関わっている話であって
なかなか話しにくい…
でもきっと言うしかない、、
わたしの目の前にいる藍沢先生の前で
藍沢先生のことを話してしまった。
もうそろそろ、普通に話がしたい。
私が翔北を選んだことを、あなたがいなくて
寂しかったことも
自分が何も出来ていないことも。
……なんか恥ずかしい
そんなところまで見られていたとは
藍沢先生が立ち上がらないせいで
私も退室出来ていない
それに、すごく見られている気がするから
頭も上げられない
目の前野藍沢先生は心底呆れた顔をしている
でも、、
たった連絡をしなかったそれだけのこと
それを、毎日たくさんの患者を相手するなか
気にしていてくれたのかなと
思うと、
ついつい顔がほころんでしまう
そのあと、藍沢先生は脳外の先生に
呼ばれて言ってしまった
どうせなら連絡先聞いておけばよかった
足早に出ていく藍沢先生の背中をて
今日少しだけ、近づけたような気がして
嬉しかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。