藍沢side
現場で脳ヘルニアになったゆうとくんの
父親と話をしている時に、
ふと、あなたがICUで
目を覚ました時のことを思い出した
彼女は大学1年の時に、
高速道路で事故にあい
両親を亡くした。。
打ちどころも悪くなかったあなたは、
経過観察で入院していた。
もう大人だからと言い、
親を亡くしたことについて
すんなり受け止めた。
しかし、階段で転倒し頭を強くうち
記憶をなくした。
目が覚めた時、初めに言ったのが
『お父さんとお母さんはどこ?』
記憶がなくなっているから、
親のこと事故のこと覚えていなくて当然だ。
だが、俺はあの時の(名前)の顔を
今でもこれからも忘れられない。。
そう思いにふけ、あなたの方を見ると
目が合った。
だか、彼女は直ぐにそらし
部屋を出ていこうとしていた。
なぜ逃げる、
あの日から何も連絡してこなくなって
俺がなにかしたのか…?
柄にもなく考えより体が先に動いていた
こいつは、、、
自分の怪我についてわかってないのか
少しだけ話そう。
今まで何をしてたのか、
なぜ連絡をよこさないの
あなたside
そのあと処置室に連れてこられた、
処置する人は、誰でもいいだろうに
なんで藍沢先生なのよー
藍沢先生は、縫合の準備している。
まあそうか、、結構深く切れてると思う
それに勝手に抜いちゃったし…
でも痛みは感じないからいいか。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。