…え
付き合う?
テヒョンが、?
う、そでしょ
まあ、私なんかテヒョンに似合わないし、
別にいいんだけど
でも
テヒョンがソラオンニと付き合っちゃうのか
あれ、わたしあんま傷ついてないっぽい?
好きじゃなかったのかも
そう思わないと、
そう思わないと今すぐ私が壊れそうで
こわい
テヒョンとソラオンニが並んで帰っていく後ろ姿がだんだんと遠ざかっていく。
テヒョンはソラオンニを好きなわけじゃないって、
その時の私は信じていた
でも、真実なんて知りたくないから聞かなかった
同じクラスだから嫌でもそんな会話が聞こえてきて、泣きそうになる
だんだんテヒョンもソラオンニと同じようなちょっと悪い性格になっていって
お互い避けあって中学校卒業までは話さなかった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。