第18話

🐰.
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2020/02/07 12:13
テヒョン
これだよ…
テヒョンから受け取ったのは、



黒い袋に包まれたものだった.
ユー
開けてみてもいい?
テヒョン
もちろん
彼に了承を得て、

中を開けると…


綺麗な顔がプリントされた

マスクだった.
ユー
マ、スク?
テヒョン
これは、俺からの誕生日プレゼント.
高校…離れちゃうでしょ?
テヒョン
君はいじめられてる.
今の君が愛されないのなら…
テヒョン
新しい君が愛されて欲しい.
ユー
テヒョン…
テヒョン
僕は、君の顔がとても好きだ.
何がダメなのか分からない.
テヒョン
けど、
テヒョン
そう思うのは、俺だけでいいなんても思っちゃうんだ…
テヒョン
だから、受け取ってくれ…
彼はそう弱く私に告げた.




気づけば私達も中学3年…




お互いの進学先は、別々だった.




彼のいない、生活はとても不安で.



けれど、彼が変わるチャンスをくれた.


だから、断る理由もなく…
ユー
ありがとうッ!!
テヒョン!
笑顔で受け取った.
____________
それが、私の過去だ.


私がいじめられていたのは顔のせいだけではなかったのかもしれない.



けれど、彼がそばに居てくれて乗り越えられてきた壁だから、


私は高校生活は、マスクに頼るのだ.
私はベットに寝転がりながら.
窓から見える月を見た…
朝起きれば、太陽が見え.


夜寝ようとすれば、月が見える.


それはまるで私の陰陽を表しているように見えて苦痛でしかなかった.
月を見れば、何故か込み上げてくる涙.
ユー
ッ…
もう泣かないと…


もう戻らないと決めたのに、何故こんなにも辛いのか.
ユー
もうッ、ダメだよッ…
信じないと決めたくせに、テヒョンを信じた.


私は、彼に依存してしまっていたのかもしれない…
そんなことを脳裏から消し去りたくて、


目を閉じた.
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