それから私達はめいっぱい楽しんだ.
もう日が沈んだ時間になってしまい、そろそろ帰ろうとしていた時.
ニナが改まって聞いてきた.
ニナはやはり勘が鋭いらしい_
私の何かに気づいたのだろうか.
少しニナは切なそうな顔をしていた.
けど、私は誰かを心から信用することが出来ない…
傷つくくらいだったら.
最初から、関わらなきゃいいのだから.
それから私たちはそれぞれの家に帰るため.駅で別れた.
信用することが出来ない私にとって…
何故こんなにニナに心を開いたのか少し疑問だった.
けれど、彼女にとっては私はまだまだなのだろう…
人間には価値観の違いがある.
誰かと群れるのが好きとか…
1人でいるのが好きとか…
それぞれなんだ.
だから、私は変に焦ったりしない…
こんなこと思うのもなんだが.
私はめんどくさい事はしない.
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。