第52話

🐰.
315
2020/02/17 13:57
それから私達はめいっぱい楽しんだ.



もう日が沈んだ時間になってしまい、そろそろ帰ろうとしていた時.
ニナ
ニナ
あなた…聞きたいことあるんだけどさぁ~
ユー
何??
ニナが改まって聞いてきた.
ニナ
ニナ
…なんか隠してることない??
ユー
…ニナは.
ユー
隠し事ないの?
ニナ
ニナ
え、…
ユー
人には誰もが隠し事ってあると思う…
私は、それを誰かと共有する気はない.
ニナはやはり勘が鋭いらしい_


私の何かに気づいたのだろうか.
ニナ
ニナ
…それは…、私のことを…とm
ユー
友達だよ.
けど、私は全てをさらけ出してやっと友達になれるってわけじゃないと思う.
ユー
ちょうどいい関係を保ちたい.
ニナ
ニナ
…………
ニナ
ニナ
分かった…
でもこれだけは言っとく.
ニナ
ニナ
私はあなたの事が友達として大好きだから、…
ユー
ありがとう.
私もニナのこと信頼してる.
少しニナは切なそうな顔をしていた.


けど、私は誰かを心から信用することが出来ない…


傷つくくらいだったら.

最初から、関わらなきゃいいのだから.
ユー
じゃあ、この辺で…、
ニナ
ニナ
あぁ、うん、…
バイバイ.
ユー
バイバイ…
それから私たちはそれぞれの家に帰るため.駅で別れた.
ユー
((ごめんね…、))
信用することが出来ない私にとって…




何故こんなにニナに心を開いたのか少し疑問だった.
けれど、彼女にとっては私はまだまだなのだろう…
人間には価値観の違いがある.



誰かと群れるのが好きとか…

1人でいるのが好きとか…
それぞれなんだ.
だから、私は変に焦ったりしない…


こんなこと思うのもなんだが.

私はめんどくさい事はしない.
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