第68話

🐰.
243
2020/03/01 14:01
その日私は、普通に学校に行き、授業を受け、何も変わらない日常を過ごしてた.
でも、私の日常が崩れたのは、学校から帰ってきて、家の前まで来た時だった.
ユー
誰…
私の家の前に、人影があった.


近づいて行き、声をかける.
ユー
あの、何か用ですか、??
相手は、私の声に反応し、こちらを振り向いた.


お母さん
あらぁ、久しぶりじゃなぁい♡
随分、綺麗になったわねぇ♡
振り向くと同時に、馴れ馴れしく近寄ってくる女は、私を捨てた母親に似ていた.
というか、母親か、(出来れば、母親なんて言いたくないけど←)
ユー
………なにしてんの
お母さん
何よ~、そんなに怖い顔して~、
ユー
今更、何.
金でも返せって言いに来たの??
お母さん
はぁ~、なんでそんなに可愛げのない子なの~??
あの子は、可愛いのに((ボソッ
は?あの子??


家を出て行ったあとにでも、外で子供でもつくったのだろうか.


そう思うと、私の母親はここまでだらしないのかと呆れてしまった.
ユー
どこの誰と比べてんのか知らんけど、今更何をしよう思ってここに来たの?
お母さん
………あんた、
テヒョン様から聞いてるでしょ??
ユー
………
お母さん
テヒョン様と結婚しなさい.
ユー
馬鹿らしい.
なんで、結婚なの??
いきなり現れたと思ったら.
ユー
私を利用するつもりね…
お母さん
あなた.
ユー
名前呼ばないで.
お母さん
ッ…、
ユー
あんたは、母親じゃない.
それに、テヒョンから、そんな話聞いてないし、
てか、結婚なんてするつもりないから.
お母さん
あなた、ちょっと昔の話でもしよう??
気晴らしに!!
なんで、いきなり態度を変えるのだろうか.


気色悪い.
ユー
あんたと、思い出話をするつもりはない.
そういい、私が家に入ろうとすると、

”ガシッ”と私の腕を掴んできた.
ユー
チッ.
ユー
離せ.
お母さん
話を聞いて!!
貴方にとって悪い話じゃないはずよ!
そう叫ぶ母親に、我慢の限界がきた、私は…
ユー
さっきから、ギャーギャーうるせんだよ.
ユー
いきなり、居なくなって、今更ノコノコと現れて、都合のいいなぁ?随分と.
ユー
どんだけ、私が苦労して来たか…
ユー
わかってんの?.
流石に、堪えたのか腕を離した.
お母さん
…私だって…、あの時はどうしよもなk
なんか、言ってたけど私は家の中に入ったから、最後までは聞き取れなかった.
あぁ、馬鹿馬鹿しい.




自分の事しか考えてないんだなあの女.
てか、テヒョンと結婚ってなに…


私に有利な話?


別に私はテヒョンを友達として、分かり合える相手として好きなのだ.



恋愛感情はない.
ユー
あぁ、本当にウザイ.
私は母親に二度と目の前に現れるなという思いを野菜を切って、発散したのであった.
.Next

プリ小説オーディオドラマ