その日私は、普通に学校に行き、授業を受け、何も変わらない日常を過ごしてた.
でも、私の日常が崩れたのは、学校から帰ってきて、家の前まで来た時だった.
私の家の前に、人影があった.
近づいて行き、声をかける.
相手は、私の声に反応し、こちらを振り向いた.
振り向くと同時に、馴れ馴れしく近寄ってくる女は、私を捨てた母親に似ていた.
というか、母親か、(出来れば、母親なんて言いたくないけど←)
は?あの子??
家を出て行ったあとにでも、外で子供でもつくったのだろうか.
そう思うと、私の母親はここまでだらしないのかと呆れてしまった.
なんで、いきなり態度を変えるのだろうか.
気色悪い.
そういい、私が家に入ろうとすると、
”ガシッ”と私の腕を掴んできた.
そう叫ぶ母親に、我慢の限界がきた、私は…
流石に、堪えたのか腕を離した.
なんか、言ってたけど私は家の中に入ったから、最後までは聞き取れなかった.
あぁ、馬鹿馬鹿しい.
自分の事しか考えてないんだなあの女.
てか、テヒョンと結婚ってなに…
私に有利な話?
別に私はテヒョンを友達として、分かり合える相手として好きなのだ.
恋愛感情はない.
私は母親に二度と目の前に現れるなという思いを野菜を切って、発散したのであった.
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!