無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

2,483
2021/10/16

第11話

バスケの試合
どうやって家に帰ったのか、あまりよく覚えていない。
今は自室で、ベッドに座っている。
一宮 みこ
一宮 みこ
(浮気じゃなくて、私が早とちりしただけで)
一宮 みこ
一宮 みこ
(私ばっかり好きだと思っていたのに、先輩は、「まだ好き」って……)
一宮 みこ
一宮 みこ
(まだってことは、付き合っていた時も、好きでいてくれたの?)
頭の中がぐちゃぐちゃで、どうしたらいいのか分からない。
一宮 みこ
一宮 みこ
(カフェにいた後、どうしたんだっけ……)
部屋の扉がコンコンとノックされ、返事をする。

入ってきたのは、ママだった。
ママ
みこ、大丈夫? あら、寝てなきゃダメじゃない
一宮 みこ
一宮 みこ
ママ、私、何かあったの?
我ながら、おかしな質問であることは自覚している。
だけど、本当に何も覚えていない。
ママ
三笠先生が、送ってきてくれたの、覚えてないの?
ママ
道でたまたま会って、具合悪そうだったからって、送って下さったの
一宮 みこ
一宮 みこ
(雅志先輩が?)
ママ
あんた、本当にずっとボーッとしてるから、心配したんだから
ママ
熱はないみたいだけど、寝てなさい
一宮 みこ
一宮 みこ
うん……
ベッドに入って、布団をかける。

何も考えたくなくて、目を閉じた。
雅志先輩に対して、なんの返事も出せないまま、週末をむかえた。
今日は、バスケの試合の日。
一宮 みこ
一宮 みこ
(余計なことは考えないで、応援しよう)
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩
一宮 みこ
一宮 みこ
修斗くん
試合会場に着いて、まずはバスケ部にあいさつをしようと、探しに行こうとしたら、先に修斗くんが見つけてくれた。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
来てくれて、ありがとうございます
一宮 みこ
一宮 みこ
修斗くんが礼儀正しいね。なんかおかしい
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
俺は、いつだって礼儀正しいでしょ
一宮 みこ
一宮 みこ
どこが?
一宮 みこ
一宮 みこ
今日は頑張ってね。一番見えやすいところで、応援してるから
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
少し前までなら、みこ先輩もコートの中にいたから、あの高い応援席にいられるって、変な感じする
一宮 みこ
一宮 みこ
そうだね。私は、もうあそこには入れないから
一宮 みこ
一宮 みこ
一発で分かるくらい、大きな声で応援するから、覚悟しといてね
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
うわー、うるさそう
一宮 みこ
一宮 みこ
うるさいくらいで、ちょうどいいでしょ
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
……
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩さぁ、最近元気ない?
一宮 みこ
一宮 みこ
えっ? な、なんで?
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
んー、なんとなく。そんな感じに見えるから
一宮 みこ
一宮 みこ
そんなことないよ
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
そっか、それならいいです
修斗くんには、雅志先輩のことは言っていない。
また、心配をかけてしまいそうで。
それから、他のバスケ部のメンバーにもあいさつをして、応援席に向かった。
うちの学校の、チームベンチエリアの真上。
一宮 みこ
一宮 みこ
(ここなら、よく見えそう)
一宮 みこ
一宮 みこ
(上から皆を見るのは、初めてだな)
二年の女子マネージャーが、ウォーミングアップ後のメンバーに、タオルを渡している。
少し前まで、あれは私の仕事だった。
一宮 みこ
一宮 みこ
(もう私の場所じゃないんだ)
一宮 みこ
一宮 みこ
(寂しいな……)
自分の前任のマネージャーも、同じような気持ちだったのだろうかと、しんみりしていると、
それを察したかのように、修斗くんが上を見た。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこせんぱーい
笑顔で手を振ってくれたから、私も振り返す。
一宮 みこ
一宮 みこ
(可愛い)
一宮 みこ
一宮 みこ
頑張ってね