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2021/10/09

第10話

あの日の真実
一宮 みこ
一宮 みこ
えっ、雅志先輩!?
一宮 みこ
一宮 みこ
どうしてここに……
三笠 雅志
三笠 雅志
用があって、この辺まで来たから。いるかなって思って
一宮 みこ
一宮 みこ
そんな理由で、わざわざ?
三笠 雅志
三笠 雅志
いや、昨日、プリント一枚渡し忘れたから
三笠 雅志
三笠 雅志
はい、これ
一宮 みこ
一宮 みこ
ありがとうございます……
一宮 みこ
一宮 みこ
(宿題が増えた……)
一宮 みこ
一宮 みこ
あの、それじゃあ、これで
三笠 雅志
三笠 雅志
待って
三笠 雅志
三笠 雅志
みこに……話があるんだけど
雅志先輩は、修斗くんに目配せをする。
一宮 みこ
一宮 みこ
(聞かせたくないのかな)
一宮 みこ
一宮 みこ
修斗くん、先に帰っちゃっていいよ
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
いや、ふたりきりにするのは、ちょっと……
修斗くんは、雅志先輩を怪訝けげんそうに、じっと見る。
三笠 雅志
三笠 雅志
信用されてないみたいだな
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
出来るわけないでしょ。みこ先輩にしたこと、あなたが忘れても、俺は覚えてます
三笠 雅志
三笠 雅志
そうだな。最低だな……
そう言って、雅志先輩は腰を折り、深く頭を下げた。
三笠 雅志
三笠 雅志
頼むよ
一宮 みこ
一宮 みこ
ちょ、そ、そんなことしないで下さい!
低姿勢な態度を見せる雅志先輩に、私と修斗くんは驚きで目を見開いた。
一宮 みこ
一宮 みこ
修斗くん……、私なら、本当に大丈夫だよ
修斗くんはため息をついて、自分のスマホを指さした。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
なんかあったら、すぐ呼んでください
一宮 みこ
一宮 みこ
ありがとう
雅志先輩とふたりきりになり、近くのカフェに入った。
飲み物を頼んで、向かい合って座る。
一宮 みこ
一宮 みこ
(なつかしい)
一宮 みこ
一宮 みこ
(付き合っていた時も、こうやって……)
三笠 雅志
三笠 雅志
ごめん、時間取らせて
一宮 みこ
一宮 みこ
いえ
三笠 雅志
三笠 雅志
みこに、どうしても謝りたいことがあったから
一宮 みこ
一宮 みこ
……なんですか?
雅志先輩は、気まずそうに頭をく。
三笠 雅志
三笠 雅志
僕たちが、別れた原因って……、浮気?
一宮 みこ
一宮 みこ
(今さら謝りたいってこと?)
一宮 みこ
一宮 みこ
(あれかな。先生と生徒として上手くやっていくために、過去のことはなかったことにしたい、とか?)
一宮 みこ
一宮 みこ
そうです。雅志先輩が、一番分かってますよね?
三笠 雅志
三笠 雅志
やっぱり、そっか……
雅志先輩は、長く息を吐いて、うつむく。
三笠 雅志
三笠 雅志
ごめん、気づかなくて
一宮 みこ
一宮 みこ
気づかなくて……?
三笠 雅志
三笠 雅志
誤解なんだ。浮気じゃない
一宮 みこ
一宮 みこ
…………え?
一宮 みこ
一宮 みこ
待ってください。私、見たんです。女の子を抱きしめて、キスしてたの
三笠 雅志
三笠 雅志
それか……
一宮 みこ
一宮 みこ
あっ。キスまでなら浮気じゃないとか、そういう感覚ですか?
三笠 雅志
三笠 雅志
違うって!
三笠 雅志
三笠 雅志
そもそもが違うっていうか、あの時、抱きしめてないし、キスもしてない
一宮 みこ
一宮 みこ
え? でも私、見たんです
今でも、思い出す。
一緒に下校する約束をした先輩を呼びに行って、放課後の教室の、その光景を。
三笠 雅志
三笠 雅志
あれは、告白されて断ったところだったんだ。僕には、みこがいたから
三笠 雅志
三笠 雅志
諦められないって抱きつかれて、無理やりキスされて
三笠 雅志
三笠 雅志
みこが見たのは、それだろ?
一宮 みこ
一宮 みこ
……
動揺して、言葉が出ない。
三笠 雅志
三笠 雅志
みこに突然「別れたい」って言われて、理由を聞いても教えて貰えなくて、
知らないうちにみこを傷つけて、僕のことが嫌いになったからだと思った
三笠 雅志
三笠 雅志
話をしたかったけど、みこにけられて、近づけなかった
三笠 雅志
三笠 雅志
理由を知ったのは、それからずっと後
三笠 雅志
三笠 雅志
全部遅かった。その時にはもう、僕たちには距離がありすぎた
一宮 みこ
一宮 みこ
そんな、それじゃ……
あの時は、雅志先輩が何を言ってきても無視して、話を聞こうともしなかった。
これ以上、自分が傷つくのが嫌だったから。
一宮 みこ
一宮 みこ
(あの時、話を聞いていれば、私たちは……)
三笠 雅志
三笠 雅志
みこはもう、僕のことは嫌い?
一宮 みこ
一宮 みこ
嫌い……なんて、そんな……
好き? 嫌い? 今の話を聞いて、自分の気持ちが分からなくなってしまった。
三笠 雅志
三笠 雅志
僕はまだ、みこが好きだよ