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2021/11/20

第16話

合格祈願デート
ガバッと、勢いよく頭を上げる。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
やっと起きた
一宮 みこ
一宮 みこ
……修斗くん
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
ん?
一宮 みこ
一宮 みこ
あの……
一宮 みこ
一宮 みこ
(今、キスした?)
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
なんですか?
修斗くんは、私の様子にキョトンとした表情を見せる。
一宮 みこ
一宮 みこ
(私の勘違い……?)
一宮 みこ
一宮 みこ
あ、ううん。ごめん、また寝てたね
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
いいですよ。起きてる方が、めずらしいし
一宮 みこ
一宮 みこ
ごめんって
一宮 みこ
一宮 みこ
……
一宮 みこ
一宮 みこ
ありがとう。今日も、むかえに来てくれて
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
いつもそうでしょ
一宮 みこ
一宮 みこ
うん。いつも通りでいてくれて、ありがとう
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
なんですか、気持ち悪いな
一宮 みこ
一宮 みこ
失礼な
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
帰りましょう
一宮 みこ
一宮 みこ
うん。一緒に帰ろう
一宮 みこ
一宮 みこ
(やっぱり、勘違いだ)
一宮 みこ
一宮 みこ
(修斗くんは、ただの後輩なんだし)
時間が経つのは、本当に早い。
週一だった家庭教師の授業は週二に増えて、水曜日の他に、土曜日も。
土曜日は学校が休みということもあり、時間が少し長い。
一宮 みこ
一宮 みこ
(寒くなってきたなぁ……)
北風が木々を揺らす様子を、部屋の窓から眺める。
三笠 雅志
三笠 雅志
一宮さん
一宮 みこ
一宮 みこ
! はいっ!
三笠 雅志
三笠 雅志
サボっちゃダメだよ
一宮 みこ
一宮 みこ
はい!
今日は、土曜日。
週二の内の、一日。
雅志先輩に見られながら、問題を解いている。
あれから、私たちの関係に変化はない。
雅志先輩は、徹底的に先生と生徒の関係を守ってくれている。
一宮 みこ
一宮 みこ
(勉強に集中させてくれて、ありがたいな)
一宮 みこ
一宮 みこ
(でも、返事はいつかしなくちゃいけない)
私は、一年前、本当にこの人のことが好きだった。
一宮 みこ
一宮 みこ
(今、私は……雅志先輩をどう思ってるんだろう)
一宮 みこ
一宮 みこ
出来ました
三笠 雅志
三笠 雅志
はい、お疲れ様。見せて
指定された範囲の問題を解き終わるごとに、雅志先輩に確認してもらう。
私語は一切なく、授業をして、軽いテストをして。
その繰り返し。
単調な日々が、過ぎていった。
その日の授業が終わり、雅志先輩が部屋を出ようとしたその時。
三笠 雅志
三笠 雅志
そうだ
一宮 みこ
一宮 みこ
三笠 雅志
三笠 雅志
一宮さん……、じゃなくて、みこ
三笠 雅志
三笠 雅志
明日、日曜。なにか用事ある?
一宮 みこ
一宮 みこ
いえ、なにも……
三笠 雅志
三笠 雅志
ずっと学校と家の往復、あとは勉強ばっかりだっただろ? 明日、少し息抜きに出かけないか?
一宮 みこ
一宮 みこ
それって、ふたりで?
三笠 雅志
三笠 雅志
そう
一宮 みこ
一宮 みこ
(それはいわゆる、デートというやつでは……!?)
一宮 みこ
一宮 みこ
まっ、雅志先輩とふたりきりで!?
三笠 雅志
三笠 雅志
やっぱり……嫌かな?
三笠 雅志
三笠 雅志
僕が去年受験前に行った神社。そこのお守り、かなり効果あったと思うんだ。
ほら、実際、大学合格してるしさ
一宮 みこ
一宮 みこ
神社……?
三笠 雅志
三笠 雅志
うん、合格祈願に
一宮 みこ
一宮 みこ
(デートじゃなかった!)
一宮 みこ
一宮 みこ
(バカ、それはそうだよ。雅志先輩は、先生と生徒の関係を守るって約束、守ってくれてるんだから)
一宮 みこ
一宮 みこ
じっ、神社! いいですね!
三笠 雅志
三笠 雅志
それだけでも、結構息抜きになると思うんだ
一宮 みこ
一宮 みこ
わざわざ付き合ってくれて、ありがとうございます
雅志先輩が帰って、ひとりになった自室でため息をついた。
一宮 みこ
一宮 みこ
(今さら、一緒に出かけることになるなんて)
──ピコンッ。
スマホの通知音が鳴って、見てみると、メッセージの相手は修斗くんだった。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
『明日時間ありませんか?』
一宮 みこ
一宮 みこ
『ごめん。用事入っちゃったんだ』
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
『分かりました。それじゃあ学校で』
一宮 みこ
一宮 みこ
(タイミング悪かったな……)
頬に手を当てる。
一宮 みこ
一宮 みこ
(あれは、勘違いなんだもんね……)