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2021/10/02

第9話

送れない返信
次の日。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩、帰ろー。あ、今日はちゃんと起きてたんですね
一宮 みこ
一宮 みこ
「今日は」とか言わないの
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
だって、迎えに来ると、大体よく寝てるから
一宮 みこ
一宮 みこ
……静かすぎて、眠くなるんだもん
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
ダメじゃん
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩、一応受験生でしょ
一宮 みこ
一宮 みこ
うっ……
放課後の図書室で、いつものように迎えに来た修斗くんを見て、
それだけ時間が経っていたことを知った。
昨日の、雅志先輩のメッセージには、結局返信が出来なかった。
そのことが、ずっと頭から離れないでいる。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩
一宮 みこ
一宮 みこ
……
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
絶対聞いてないでしょ
一宮 みこ
一宮 みこ
……、えっ?
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
やっぱり
帰り道、修斗くんがずっと隣から話しかけてくれていたらしいけど、何も聞いていなかった。
一宮 みこ
一宮 みこ
ごめん、考えごとしてて……
一宮 みこ
一宮 みこ
何の話だった?
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
だから、今週末に試合があって
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩、暇なら
一宮 みこ
一宮 みこ
覚えてるよ、忘れてない。絶対に応援に行くからね
一宮 みこ
一宮 みこ
あっ、ごめん、言葉さえぎっちゃった
修斗くんの言葉尻を奪い、食い気味で話す。

それを見て、修斗くんは口にこぶしを当てて笑った。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
いいです、答えはもう貰ったんで
一宮 みこ
一宮 みこ
? そう
一宮 みこ
一宮 みこ
相手、あれでしょ。前川高校。うちら三年最後の試合で負けちゃって、めっちゃ悔しかったよねー!
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
今回こそ、勝ちますから
一宮 みこ
一宮 みこ
修斗くん、いつもすごく頑張ってるもんね
一宮 みこ
一宮 みこ
偉い、偉い
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
また子ども扱いじゃん
ムスッと顔を背ける様子が、可愛らしいと思ってしまうけど、それを言ったらまたきっとねそう。
一宮 みこ
一宮 みこ
……
一宮 みこ
一宮 みこ
……あのさ
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
はい?
一宮 みこ
一宮 みこ
昨日の夜、雅志先輩から連絡があって
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
……は?
一宮 みこ
一宮 みこ
ただ、「今日はごめん」って、それだけの内容だったんだけど
一宮 みこ
一宮 みこ
まだ私の連絡先を消してなかったってことに、びっくりしたっていうか……
一宮 みこ
一宮 みこ
彼女と別れたとしても、そういうものなのかな? どう思う?
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
なんで俺に聞くんですか?
一宮 みこ
一宮 みこ
修斗くんモテるし。そういうの、詳しそうだから
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
俺のこと、なんだと思ってるんだか
修斗くんは、呆れたようにため息をついた。
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
なに? まだ、自分のこと好きかもとか思ってんの?
一宮 みこ
一宮 みこ
まさか
一宮 みこ
一宮 みこ
まだっていうか、付き合っている時から、雅志先輩って私のこと好きなわけじゃなかったと思うよ
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
あー、そういう認識なんだ
一宮 みこ
一宮 みこ
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
……別に、意味なんてないんじゃないですか
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
連絡先消し忘れっていうか、放置してただけっていうか、そんな感じとか
一宮 みこ
一宮 みこ
そうかな……
一宮 みこ
一宮 みこ
うん、そうだよね
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
そうそう
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
みこ先輩、それに返事は?
一宮 みこ
一宮 みこ
してないの。どうしたらいいか、よく分からなかったから
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
いい機会だし、もう連絡先消しちゃえば?
一宮 みこ
一宮 みこ
でも、今、雅志先輩は先生だからなぁ……。消したのがバレて、気まずくなるのも困る……
五十嵐 修斗
五十嵐 修斗
気にしすぎだと思うけど
修斗くんと喋りながら、ダラダラと時間をかけて帰っていると、
三笠 雅志
三笠 雅志
みこ
一宮 みこ
一宮 みこ
え?
向こうから歩いてきた人に名前を呼ばれ、顔を上げた。