第16話

15 吉澤閑也の女始めます.
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2020/05/17 10:43
飲み会の次の日の朝

中村海人は静かに寝ていた。

朝食準備、シャワー、置き手紙。

私は先に出勤した。
あなた

おはようございます!

元太
元太
あー!きたきた!今日遅かったねあなたさん3番目だよぉ
海斗
海斗
ちなみに今日1番最初に来たのは閑也
閑也
閑也
やあ、なんか昨日全然寝れなくてさ
元太
元太
なに、オール?
閑也
閑也
あーまあ、そんなもん
あなた

あれから、寝てないんですか!?

閑也
閑也
まあ、ね
海斗
海斗
あれ、そういえば海人と一緒じゃないんだね
あなた

あ、なんか気持ち良さそうに寝てたから起こすの申し訳なくて

元太
元太
今頃、あれ!あなたは!ってなってたりして笑
海斗
海斗
あはよー
海斗
海斗
あはよーってなんだよw
元太
元太
やっぱり思ったけど皆んな顔むくんでるねw
閑也
閑也
そりゃあ、あんだけ飲んだらなるだろw
あなた

閑也くんはあまりむくんでませんね

元太
元太
たしかに
海斗
海斗
俺なんてパンパンに目腫れてメガネ今日絶対取れない
海斗
海斗
俺もキャップ絶対取んない
元太
元太
ほんとさ、俺肌やばいんだよね
閑也
閑也
たしかに、大丈夫?
海斗
海斗
なんで元太の心配はして俺らの心配はしないんだよ
元太
元太
俺が特別って事かな♡
閑也
閑也
いや、1番酷い顔してるからだよw
元太
元太
おい!笑
海人
海人
ちょっと!あなた来てる!?
あなた

あ!うみくんおはよう!

海人
海人
なんで先に行くのさ!
あなた

ごめんね?あまりに気持ち良さそうだったから…

海人
海人
もぉ…ありがとね
龍也
龍也
はいはい気持ち悪いから
海斗
海斗
しめおはよ
龍也
龍也
おはよう如恵留も今くるよー
如恵留
如恵留
おはよう
あなた

これで皆んな揃いましたね

海斗
海斗
今日の撮影なんだっけ
あなた

いや、コーデバトルですって

龍也
龍也
あ、まつくの?
海斗
海斗
え?あ、あー!
まさか、冗談で言ってた企画が通るなんて思ってなくて

私と松倉さんは驚きを隠さなかった。
閑也
閑也
だから、俺を見るなって!
元太
元太
だって、ね?あなたさん
あなた

まあ、そうですよねぇ笑

如恵留
如恵留
チーム決めハラハラだね
海斗
海斗
ほんとだよ

企画が始まるとチーム分けになった。
七五三掛 宮近
吉澤 中村
川島 松倉 松田

となった。
勝負はもちろんおしゃれな松松の居る3人チームの勝利
撮影終了後は皆んな揃って

明日の雑誌の撮影の事で持ちきりだった。
海人
海人
ananじゃん
元太
元太
表紙だよ!?やばくね?
あなた

あ、そうだ、明日だったね!

海斗
海斗
楽しみだけどさ、絶対売れ残りそうな予感
あなた

そんな分けないよ!travis japanの表紙と聞けば皆んなが書店に並ぶから

龍也
龍也
なんかめっちゃ嬉しい事言ってくれんじゃん
あなた

まあ、残ったとしても全部私が買い取りますから安心してください笑笑

海斗
海斗
おいおい笑
あなた

私誰よりもトラジャのファンだって自身あるのでね笑

海人
海人
もちろん、うみんちゅ担の同担拒否でしょ?
あなた

それは、どうかなぁ笑笑

こっそり横目で閑也くんを見たけど下を向いたまま

何も反応はなかった。
あなた

あの閑也くんさ雑誌の事前アンケートやってもらうの忘れてたから会議室で書いてくれますか?

謝りたくて、このままの関係続けてくれるか

気になって、つい嘘をついて呼び出してしまった。
海人
海人
早く戻ってきてねぇ
あなた

はーい

会議室の鍵を閉め、席につき閑也と向かい合った。
あなた

あの、昨日は本当にすみませんでした!魔が刺したと言いますか…。

閑也
閑也
あ、いやいや頭上げて?元はと言えば切り上げないで俺が誘ったし
あなた

じゃあ、その…

閑也
閑也
でも何もかも忘れて昨日の事はお互いに忘れよ
あなた

え、

閑也
閑也
いくらなんでも良くないよ、引きずるのは
あなた

もう、しーくんって呼べませんね…

閑也
閑也
うん、あくまでも仕事仲間だから
あなた

でも、その、私の事少しでも好きになってくれましたか?

閑也
閑也
そんなの、好きじゃなかったら俺が自分から誘うと思う?俺のウィキペディアのあなたさんなら分かってると思ってた
あなた

え!なら!

閑也
閑也
だめ
あなた

どうしてですか

閑也
閑也
海人がいるでしょ?俺にも立場ってもんがあるわけだから
あなた

そっか…じゃあその昨日のホテル代受け取ってください

閑也
閑也
いやいや、要らないよそんなの
あなた

多分これでバー代とホテル代十分に足りると思うので、では失礼します

閑也
閑也
ちょっと!待てって
会議室の扉に手を掛けるとぐっと手首を引かれた。
あなた

そう言う事しないで貰えますか!勘違いするし、またしーくんって呼びたくなっちゃう…

閑也
閑也
いいよ、勘違いしたって俺の事呼んでくれたって
あなた

え⁉︎ほ、ほんとですか

閑也
閑也
うん、でもねそれなりに覚悟はしなくちゃいけないからね?
あなた

しーくんの都合の良い女ポジで私は構いませんから…

閑也
閑也
いや、立場的にそのセリフ俺が言う事だよ笑
あなた

あ、それもそうですね笑

閑也
閑也
本当に面白いね笑
あなた

だから、それ褒めてます?笑

閑也
閑也
褒めてるから、ほら
ぽんぽんと頭に閑也くんの手が乗って温もりを感じた。
あなた

なんかなあ、私の気持ちの方が強いせいで都合の良い女感私でてますよね笑笑

閑也
閑也
え?俺の方が気持ち強いでしょ、そうでなきゃメンバーの彼女と寝ないからw
あなた

あ、え?もう、あー本当にしーくん大好きです

胸に飛び込むと腕を回してくれて

トントンと私の背中をさすってくれた。
閑也
閑也
だからお金は受け取らないよ?いい?
あなた

…しょうがないから良いですよ笑

閑也
閑也
っはは、ありがとう笑笑


推しと結ばれる人生ってどんな風だったのか

この時間考え込んでしまった。

うみくんと結ばれずに推しと結ばれてたら

今の私は…

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